2008年03月03日

第3章 国民の権利及び義務(その3)

第18条 何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない。

いまや一見あたりまえのようにみえる内容だが、このような念押しは、時々されるべきだと思う。


第19条 思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。

これもです。
すでにあたりまえでないかも。
侵してはならない、といっているその相手は(侵さないように気をつけなければいけない主体は)、国家である、ということも含め。
また、国家=→ニホン=→ニホンジン、と思う人がヨノナカには結構いるようなのですが、国家=わたしやあなた、ではありません。
なんでそういうふうに思うのか知りたい。



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2007年11月03日

第3章 国民の権利及び義務( その2)

第14条 すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
2 華族その他の貴族の制度は、これを認めない。
3 栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴はない。栄典の授与は、現にこれを有し、又は将来これを受ける者の一代に限り、その効力を有する。


付則の2と3は、明治時代にあった華族制度や爵位をやめる、ということを示したものだろうから、やめる、というそれだけの意味。
その前が重要ですね。

「信条」って大事だと思うの。

ネタにしようとおもって買ったけど結局放置した週刊朝日10月26日号の記事より。↓

【それで常識的な人間を6人選ぶ。思想的に偏っているかどうかとか。この人だったら公平な裁判をやってくれるだろうという人間を6人選ぶってすごく大事になってくるでしょうね。】

これは、法務大臣の発言なんですけど。憲法違反にならないのかしら。

さらになさけないのは、この発言にたいしインタビュアーが全くつっこんでいないこと。これをうけてのインタビュアー発言は、

【常識的な人間ほど、仕事があったり家庭があったりで、辞退するケースが増えるのでは。】

と無難なことをいっております。
大臣は、鳩山邦夫、インタビューは、上杉隆&週間朝日編集長山口一臣。



第15条 公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。
2 すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。
3 公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する。
4 すべて選挙における投票の秘密は、これを侵してはならない。選挙人は、その選択に関し公的にも私的にも責任を問はれない。


選挙するってことは、議員のことをさしてるのかな。
そして、2項の全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない、は、けっこう幅のある解釈がなされている気がします。

4項については、へえ、こんなことまで書いてあるんだ。と思った。
誰か議員に票をいれ、その議員がとんどもないやつだったとしても、責任を問はれないんだ。

たまに、たとえば石原慎太郎が都知事であるため、あのような人物を都知事に選ぶような東京都民は・・とか言うのをきいて、わたしは選んでないわ、とか思ってたけどたとえ入れてたとしても責任を問はれないってことね。
さらに私的にも、ってのがこまかい。これは、たぶん、地域社会で、あいつに入れたかどうかでもめる、ということをさけるために・・なのかな?



第16条 何人も、損害の救済、公務員の罷免、法律、命令又は規則の制定、廃止又は改正その他の事項に関し、平穏に請願する権利を有し、何人も、かかる請願をしたためにいかなる差別待遇も受けない。

請願する対象は、国、なのかしら?
公務員や、法律等についての話だから、国、と考えるべきでしょうね。
平穏にというのは、どの程度のことを想定してるのかな。冷静に、って感じかな。


第17条 何人も、公務員の不法行為により、損害を受けたときは、法律の定めるところにより、国又は公共団体に、その賠償を求めることができる。

これに、国または公共団体は、請求に対し誠実に対応しなくてはならない。と付け加えてほしいくらいですね。

話はそれますが、裁判員制度、一般人が裁判員になる対象なのは、一般人同士の案件だけで、「国を相手取って」というのは対象じゃないんですよ。
そういう点をみるにつけても、やっぱり裁判員制度には油断がならないです。
posted by フタバ at 21:39 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 憲法に目を通す

2007年09月22日

第三章 国民の権利及び義務

第三章 国民の権利及び義務


第十条  日本国民たる要件は、法律でこれを定める。


了解。


第十一条  国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。

そうか、「人間はすべての基本的人権の」ではなく、「国民は」なのだな。
で、「侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の
現在及び将来の、ですよ。
永久の権利なんだ、人間の、じゃなく、国民の。

あと、「与えられる」ってのが気になるな。
だれが与えるのか?
与えるの主語があるはず、という感じがしてしまう。
与えることができる主語存在は、奪うこともできるよねえ。

英語版てのがあるはず・・そもそもアメリカ人スタッフが考えたものが元になっているわけですよね。

These fundamental human rights, guaranteed to the people by this Constitution, shall be conferred upon the people of this and future generations as irrevocable and inviolable rights.
(引用元 グローバル市民の会のサイトより)

↑ふむ。「憲法によって保証された」じゃだめだったのかな。あるいは「憲法が保証する」とか。

えーとそもそも、「日本国憲法草案は英語で考えられ、内容確定後日本語に訳された」と私は思っているのですがそれは正確でしたっけ?
→のちほど調べます。

とりあえず次ぎへ。

第十二条  この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。


自由と権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。
つまり、憲法は国民に自由と権利が確かにあると定めるだけであり、実際、国民が自由を満喫し、権利を行使している状態になるには、国民自身が努力しなければいけない、ということ。


第十三条  すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

「個人として」・・これはやっぱり大切だと思う。
個人というのはひとりひとり違う。陳腐な言い方だけれど、「個人として尊重」というのは、やはり、ひとりひとりを、違いも含めて、認めることであると思う。

それから、十二条十三条に続けてでてきた「公共の福祉」。
英語版をみると、

responsible for utilizing them for the public welfare.

が、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ

に当たると思われる。

この「公共の福祉」あるいは「public welfare」については、言葉の定義は憲法内にあるのかな。
たぶんないだろうな。

言葉の定義は、ひとつ定義しても、その手段はまた言葉であるし、際限がない。
憲法でつかわれている言葉の定義は、憲法全体のほかの記述から、その内容を判断するしかないだろう。
まさに「解釈」が大事なのだな。

あーなんだか、大学の教養課程・・・いや、高校の授業でも良いのでは?
このネタひとつでいろいろベンキョウできるはずだなあと思う。沿革とか、なぜこの条項が入っているのかとか。

義務教育が中学までってところがネックですね。
中学生に教えるのはかなりむずかいしと感じる。教師の質にかなり左右されると思うし。
でも、言葉の使い方に深みとスキルがない人は、教師としてはどうかと思う。

ちょっと話がずれたけど、国民全体が、どこかの段階で、憲法をきちんと読み込むということをしていれば、その経験をしていれば、憲法「変更」論議ももっと真剣で深みのあるものになるはずだし、実際「改正」した方がいいと思われる点もでてくるかもしれない。

でもそれを一番熱心にやってるのは(どのくらいのレベルでか、は問わず)、とにかく「改正」したいと思ってる人、なんだよね。たぶん。

宿題がひとつあるので、(憲法の日本語版は、英語版から出発?だと思うが、実際のところどういう過程だったのか)、とりあえず本日はここまで。
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2007年09月16日

第二章 戦争の放棄

残暑きびしいですね。

第二章 戦争の放棄


第九条  日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
○2  前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


これはやっぱり第2項があることが重要です。

第1項で、「国権の発動たる」っていうのは、一般に、国には戦争をはじめる権利があるってこと?それが「国の交戦権」?

「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」というのも具体的で明確。

で、これを認めない、というのは、誰が認めないかといえば、主権者たる国民。のはず、ですよね。

ところでこれ、ゲリラ戦はOKなんじゃないかなあ。国権は認めないだけだから。

昔国会で、

く質問=野坂参三・日本共産党〉

1.戦争には、侵略された国が自国を防衛する「正しい戦争」と他国を征服・侵略する「不正の戦争」とがある。したがって、憲法は「戦争の放棄」でなく「侵略戦争の放棄」とすべきだ。2.日本の過去の戦争は侵略戦争ではないのか。

く答弁=吉田総理〉

●「国家正当防衛権による戦争は正当なり」とする考えは「有害である」。戦争の多くは「国家防衛の名において行なわれた」のだから、「正当防衛を認める」ことは「戦争を誘発するゆえん」になる。

●戦争放棄条項は、「国際平和団体の樹立」によってあらゆる侵略戦争の防止を期している。正当防衛による戦争があるとするなら、侵略する国があることが前線になる。したがって、国際平和団体が樹立された場合には「正当防衛権を認めることそれ自身が有害である」。

(以上、「今週の憲法」より。衆議院の議事録を検索してみたが出てこなかったので)

というやりとりがあったそうですが、ここでは、吉田茂は、「正しい戦争はない」といっている、ということだと思う。
その後どういうつもりだったかは知らないけど。
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2007年09月16日

参考 大日本帝国 第一章 天皇

法令提供データにはなかったが、ほかのところにあったソースから引用。


第1条 大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス 
第2条 皇位ハ皇室典範ノ定ムル所ニ依リ皇男子孫之ヲ継承ス
第3条 天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラス 
第4条 天皇ハ国ノ元首ニシテ統治権ヲ総攬シ此ノ憲法ノ条規ニ依リ之ヲ行フ


「世襲の天皇が日本を統治する」、と。
でも「統治権ヲ総攬シ」というのがわからない。統治権を所持し、じゃないのはなぜ?
「総覧する」でも「総攬する」でもネット辞書ではでてこない。

それと第3条。
これは天皇の定義?とやかく言う対象ではない、ということか。

第4条 天皇ハ国ノ元首ニシテ統治権ヲ総攬シ此ノ憲法ノ条規ニ依リ之ヲ行フ
第5条 天皇ハ帝国議会ノ協賛ヲ以テ立法権ヲ行フ 
第6条 天皇ハ法律ヲ裁可シ其ノ公布及執行ヲ命ス 
第7条 天皇ハ帝国議会ヲ召集シ其ノ開会閉会停会及衆議院ノ解散ヲ命ス 
第8条 天皇ハ公共ノ安全ヲ保持シ又ハ其ノ災厄ヲ避クル為緊急ノ必要ニ由リ帝国議会閉会ノ場合ニ於テ法律ニ代ルヘキ勅令ヲ発ス
2 此ノ勅令ハ次ノ会期ニ於テ帝国議会ニ提出スヘシ若議会ニ於テ承諾セサルトキハ政府ハ将来ニ向テ其ノ効力ヲ失フコトヲ公布スヘシ
第9条 天皇ハ法律ヲ執行スル為ニ又ハ公共ノ安寧秩序ヲ保持シ及臣民ノ幸福ヲ増進スル為ニ必要ナル命令ヲ発シ又ハ発セシム但シ命令ヲ以テ法律ヲ変更スルコトヲ得ス 
第10条 天皇ハ行政各部ノ官制及文武官ノ俸給ヲ定メ及文武官ヲ任免ス但シ此ノ憲法又ハ他ノ法律ニ特例ヲ掲ケタルモノハ各々其ノ条項ニ依ル 
第11条 天皇ハ陸海軍ヲ統帥ス 
第12条 天皇ハ陸海軍ノ編制及常備兵額ヲ定ム 
第13条 天皇ハ戦ヲ宣シ和ヲ講シ及諸般ノ条約ヲ締結ス 
第14条 天皇ハ戒厳ヲ宣告ス2 戒厳ノ要件及効力ハ法律ヲ以テ之ヲ定ム 
第15条 天皇ハ爵位勲章及其ノ他ノ栄典ヲ授与ス 
第16条 天皇ハ大赦特赦減刑及復権ヲ命ス


・・・仕事多すぎます。大変だ、ひとりでやるのは。
労力的にも大変だし、ひとりの人に任せるのはやはり危険なことだし。でも実際は、「帝国議会」という章があるので、そこも参照すべきだろうな。

上記で注目は、第8条。
「公共ノ安全ヲ保持シ又ハ其ノ災厄ヲ避クル為」であれば、国会開催中でない時期に、「勅令」というかたちで法律をつくれる、という。
どういう場合を想定してるのだろうか。
「公共ノ安全」であって臣民の安全、ではないのね。
で、第2項にあるように、その後の国会において審議し、国会がノーといえば法律としては失効する、という。これは、天皇が好き勝手な理屈で(あるいは真に公共の安全を思って)問題ある勅令を乱発したとしても阻止できる態勢をととのえている、ってことだろうか。

あと第9条。
「天皇ハ・・・・必要ナル命令ヲ発シ又ハ発セシム但シ命令ヲ以テ法律ヲ変更スルコトヲ得ス」。
天皇は、「命令」という形で(法律とは関係なく)なにかを命じることができ、また、法律を変更することすらできるのだ
それはどういう場合かというと、
「法律ヲ執行スル為ニ」・・んー。これは、法律があるのになにかの事情でそれが守られていない場合・・?極端にいえば、「臣民は、法律どおりに税金を払え」と「念押しする」とか?
「又ハ公共ノ安寧秩序ヲ保持シ及臣民ノ幸福ヲ増進スル為」この後半が結構画期的なのでは。臣民の幸福のためなら「命令」する。
場合によっては、使われ方によっては、すばらしい権利(権力)があったんですね。
ただし、そのようにして出された命令は、「但シ命令ヲ以テ法律ヲ変更スルコトヲ得ス」だから、しょせん法律の範囲でなんだけど。
んー、これも、どういう場合を想定してたのか、ちょっと想像ができません。

日本国憲法の構成、あるいは章立ては、大日本帝国憲法の章立てをある程度は敷衍しているのだということがはじめてわかった。
というか、大日本帝国憲法なんてはじめて読んだ。
戦争中もこの憲法はあったわけで、戦後、やはり、この旧憲法に照らし合わせた検証あるいは裁判がなかったというのは、「戦争責任」などのことを考えると、非常に残念なことだと思う。いや、そんな裁判ができるようになっている憲法だったのかわからないんだけど。
でも、少なくとも大日本帝国憲法が当時の日本の憲法だったわけで、その内容の是非はともかく、戦争という大きな現実との照らし合わせをした上で、「次」にすすめば、つまり日本国憲法へ移行したならば、ちゃんと段階をふみ納得ずくですすんできたんだよ、ということに、はっきりと、なったんではないかと思う。
posted by フタバ at 05:54 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 憲法に目を通す

2007年09月16日

第一章 天皇 第六条〜第八条

第六条  天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。
○2  天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。


総理大臣や最高裁裁判官は、「役人」なのだろうか?
なぜこの役割を天皇に付したのだろうか。

第七条  天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。
一  憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
二  国会を召集すること。
三  衆議院を解散すること。
四  国会議員の総選挙の施行を公示すること。
五  国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。
六  大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。
七  栄典を授与すること。
八  批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。
九  外国の大使及び公使を接受すること。
十  儀式を行ふこと。


前条の大臣任命裁判官任命同様、一から八までは、ざっくり言って、旧憲法との違いを示したのだろう。
天皇の主体的な意思でこれらをやるのでなく、あくまで「内閣の助言と承認」つきで。
そして「国民のために」。
九、十については、「日本国の象徴」だからこその仕事だな。
天皇がいなくても、外国の大使がきたら、「日本らしい」場所に案内するでしょうから。さらに「象徴」が接待するのであればより「日本らしい」から。てことでしょうか。

第八条  皇室に財産を譲り渡し、又は皇室が、財産を譲り受け、若しくは賜与することは、国会の議決に基かなければならない。

たとえば、皇室が、所持する骨董美術品などを売るのはいいんだろうか?
この文、「誰が」譲り渡したりすることを想定しているのかわからない。
それとも、皇室範囲内での遺産相続の話なのか?
単純に字面の意味がわかりません。

これで第一章はおわり。
posted by フタバ at 05:28 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 憲法に目を通す

2007年09月16日

第一章 天皇 第一条〜第五条

ではさっそく。

日本国憲法
(昭和二十一年十一月三日憲法)


終戦後一年と少しで制定されたのだな。早い、と思う。

いわゆる「前文」は、この引用元では「制定文」となっている。それが正式の名称なのかしら。

この「制定文」については、ひととおり最後の条まで目を通してから、あらためて考え直したいと思います。

内容に関してではないのだが、

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。

この文のほかにも2箇所、「・・・のであって」という言葉遣いの文がある。それを読むたび、いつも、吉田健一の文を思い出す。
「のであって」とよく書いてたような気がするから。
吉田さんは、じみんとう総裁選に出馬している政治家の、おじさんにあたります。または、吉田茂元首相の長男。

ではさっそく、内容にはいりましょう。


第一章 天皇


第一条  天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。


まずは「天皇」について明確にしておきますよ、ということで「第一章 天皇」なんだろうな。それまでの憲法も、第一章は天皇、だから、それとの違いを明確にするためでもあろう。

「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって」
→とにかくまず天皇(制度)はなくならない。それが憲法の一番最初なのだ。

当時の日本人であれば、戦争に負け、天皇はどうなるんだろうなあ・・という疑問は、最低限漠然としたものであれ、抱いていたと思う。だからそれをまず明確にしたんだろうし、「国体護持」はされるのである、とこれで念押しされてるということだろう。

昔(小学校高学年とか中学生頃)、「国体護持」とは、「日本がなくならないこと」だと思っていたが、大学生頃になって、なにかで、「国体」とは天皇のことである、とどこかに書いてあって驚愕したのを覚えている。・・・いまだにこの「国体」とは天皇のことである、が「正しい」のかよくわからないんですけど。

「天皇は日本の象徴」という言い方はよくするけど、「日本国民統合の」象徴でもあったんだな。知らなかったよ。

で、さらに、この象徴であることについて、は、「・・日本国民の総意に基づく」とあるけど、それ、いつ、国民にきいたのでしょうねえ。
さらにさらに、さりげなく、日本国民にかかる形容として「主権の存する」ということばがすべりこませてある。
天皇(制)はのこるよ、でも主権在民ですよ、と。
天皇制をのこしつつも「民主的」にするための手段が「象徴」なのでしょうね。

で、以下、どのような形でのこるかが、記されている・・ということでしょう。


第二条  皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範 の定めるところにより、これを継承する。

ご自分たちの中でもずっと「世襲」なつもりで「だいたいは」やってきたのだろうから、いいのかもしれないけど、世襲でやれ!とある特定の家族に言い渡しているわけで、そこだけ考えると気の毒な気もする。
日本のいわゆる伝統芸能は、世襲で仕事を続けていることも多いため、これはうけいれられやすい概念でもあろうな。

第三条  天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。

「国事」とはなにか説明がないなあ。
いずれにしても、天皇は、その国事をおこなうけど、内閣にいわれたとおりにやるだけである、と。ただ内容に対する責任は内閣が負うわけね。


第四条  天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。
○2  天皇は、法律の定めるところにより、その国事に関する行為を委任することができる。


国事というのはとにかく、「政治」ではない。・・でも国の象徴だから国にかかわることは仕事・・ってこと?
第二項は具体的にどういうことをさしているのかわからない。
国体の開会式挨拶をしに皇太子さんが出かけたけど新幹線が止まってどうにもこうにも時間にまにあわないので挨拶をほかの人(知事とか)に変わってもらう、とかそういうこと・・?(そんなこまかいことなわけないようなきもするが)

第五条  皇室典範 の定めるところにより摂政を置くときは、摂政は、天皇の名でその国事に関する行為を行ふ。この場合には、前条第一項の規定を準用する。

皇室典範にはあたっていないので摂政を置く事態はどういう場合かわからないが、人選がむずかしそうな気がする。

posted by フタバ at 05:12 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 憲法に目を通す

2007年09月15日

カテゴリ説明

すこし以前から(このブログをはじめるよりちょっと前くらい)、なんとなく疑問に思っていたこと。
疑問というほどでなく、どんなもんなんだろうなあ・・という程度ですが。

憲法というのは、国家(あるいは政府)が、国民を規律するものではなく、ともすれば暴走しがちな国家権力を、国民が縛るためのもの。

という認識は

@どのていどの日本人がもっているのか

Aそれははたして正しいのか、というか、ガクモン的に現状確かにそういうことになっているのか

BAが「そうだ」とすれば、この認識を、かつて一度でも、日本のマスメディア(大新聞とふつうの地上波テレビ局あるいは普通のラジオ)上でとりあげたことはあるのか。


・・・ということがちょっと気になっている。

まあそれもあって、いちどちゃんと憲法を読まなければと思っていた。

そこで、

「憲法を読む」というカテゴリ名にしようと思ったけど、最後まで(補則の章にある第百三条まで)ほんとにたどりつくか心配だし(あきっぽいため)、「読む」というほど読み込めるかわからないので、とりあえず、「目を通す」にしてみた。

以上が動機説明。

以下、仕様説明。

・引用元・・・イーガブ(e−Gov)こと電子政府上の、「法令データ提供システム」内にある「日本国憲法

・引用文・・・青字で。
posted by フタバ at 22:55 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 憲法に目を通す

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