2008年03月31日

映画:「靖国」上映、映画館が相次ぎ自粛

毎日新聞サイトの記事より。

ネット上で、アサヒ、日経、読売、サンケイ、東京の各紙の見出しをチェックしたが、日経・東京はこの話題みあたらず。
アサヒ、サンケイ、読売、そしてこの毎日の中で、毎日だけが「自粛」という言葉をつかっていた。

自粛、っていうのは、印象としては、どうも、「ひとに言われるまえにやめておく」って感じだなあ。

ほかに、この新聞だけが書いてあるネタがあったので、そこは引いておく。


【上映中止に対し製作者らは「大変遺憾。言論、表現の自由の危機を感じている」とのコメントを発表。日本映画監督協会も、「表現の自由が侵されかねない」とする抗議声明を出した。】

この、日本映画監督協会の抗議声明のネタはほかのサイトにはなかった。
さっそくその声明さがしてみよう。

日本映画監督協会のサイトは、3月14日が最新更新日となっておりその声明はでていない。

新聞記事はあった。
中国新聞の記事より。(全文引用)


【監督協会「強く抗議」 映画「靖国」めぐり議員に

靖国神社を題材にしたドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」をめぐり、日本映画監督協会(崔洋一理事長)は31日、一部国会議員が配給元に試写会を要求したことなどに「強く抗議する」とした声明を発表した。

 試写を求めた自民党の稲田朋美衆院議員は、3月28日の記者会見で「『事前検閲だ』とか『表現の自由を侵害している』などと批判されたが、私の意図とは違う」と弁明。

 これに対して声明は「今後行われる上映活動を委縮させるとともに、表現者たる映画監督の自由な創作活動を精神的に圧迫していることは明らか」と反論した。国会議員向けの試写会は3月12日に開かれた。

 声明は、上映中止が広がっていることなどに「大きな危惧を抱かざるを得ない」とした上で「あらゆる映画は自由な発想と意志のもとに作られ、自由に上映されるべきだ」と訴えている。 】


ほかの新聞社サイトの記事の中で、読売のが一番情報が多かったので、読売の記事から引用する。

【日中合作の記録映画「靖国」、相次ぎ上映中止に


靖国神社をテーマにした日中合作のドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」が、東京と大阪の映画館5館で上映中止となったと、映画を配給するナインエンタテインメント社が31日発表した。

 中止を決めたのは東京都内の銀座シネパトス、渋谷Q―AXシネマ、新宿バルト9、シネマート六本木の4館と大阪府内のシネマート心斎橋。いずれも今月12日から公開を予定していた。「公開によって、近隣の劇場や商業施設などに迷惑が及ぶ可能性がある」(銀座シネパトス)などと理由を説明している。

 この映画は文化庁所管の芸術文化振興基金750万円の助成を受けており、「政治的な宣伝意図があるのではないか」などとして、国会議員から問題視する声もあった。議員の要請もあって配給会社は3月12日、都内で試写会を開き、議員約40人が参加。議員と文化庁関係者らの意見交換会が開かれ、参院文教科学委員会でも質疑が行われた。19日に新宿バルト9が公開中止を決定。その後、他の映画館や配給会社に上映中止を求める電話などがあったという。

 この作品は、日本に住む中国人の李纓(りいん)監督が、靖国神社を訪れる参拝者や遺族の姿などを記録した日中合作映画。昨年の釜山国際映画祭など海外の映画祭でも上映され、今年3月の香港国際映画祭では最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した。

 配給会社では「国際的な評価も高い作品が、こうした事態に陥ったのは大変遺憾。日本社会における言論の自由、表現の自由への危機を感じる」とコメントを発表。文化庁芸術文化課では「一般論として、芸術文化の発展の機会が外部からの嫌がらせで妨げられてはならない」と話している。

 最初に助成を問題視し、試写会に参加した自民党の稲田朋美・衆議院議員は「我々が問題にしたのは助成の妥当性であり、映画の上映の是非を問題にしたことは一度もない。いかなる内容の映画であれ、それを政治家が批判し、上映をやめさせるようなことが許されてはならない。私たちの行動が表現の自由に対する制限でないことを明らかにするためにも、上映を中止していただきたくない」との談話を出した。

(2008年3月31日21時44分 読売新聞)】

シネパトスは、朝日新聞サイトの記事によれば、はっきりといやがらせをうけたようです。


【今回中止を決めた「銀座シネパトス」を経営するヒューマックスシネマによると、3月20日過ぎから街宣車などの抗議を受けたことなどから、27日にアルゴに「降りたい」と伝えた。「お客さんや近隣の店への迷惑もあり、自主的に判断した」という。

 また、「渋谷Q―AXシネマ」も31日、「お客様に万が一のことがあってはならない」と判断。「シネマート六本木」と「シネマート心斎橋」を経営するエスピーオーも「他の映画館が中止すると、こちらに嫌がらせが来るのではないか」と、ひとまず中止にした。この3館については、これまで嫌がらせや抗議などはなかったという。 】

銀座シネパトスは、銀座というより東銀座にあり、街宣車がよくとおる晴海通り沿いにあります。
ここはちょっとかわった映画をいつもやっていて、私もちょくちょく行きます。晴海通りの下にあるんですよね、ここは。その地下道のならびには、ちいさな居酒屋やあやしいグッズ屋とかあります。

Q−AXは、円山町のラブホテル街入り口をちょっと上がったところにあります。ここも単館上映系の映画をやってる。
「シネマート」は、アジア映画中心の映画館で、実際は、韓国映画の上映が一番多い。
ふだんの客層からいって、Q−AXとシネパトスはそこそこ人がはいるのではないかと予想してたんだけど。

街宣車がきて、お客さんやまわりの迷惑をかんがえるならば、警察の協力を得ることはできないのか?
シネパトスから歩いてすぐのところに交番もあるんですけど。もうちょっといったら築地警察もありますけど。
一度考えてみる価値があると思います。
昔、バスにのっていて渋滞にまきこまれたとき、その中にものすっごい大音量で軍歌みたいのを流してた街宣車に出会ったことがあり、しかし、交通整理のために交差点に立っていたおまわりさんは、とくになにもしてくれなかったのをおぼえてます。いや、なにかしてくれっていったわけじゃないけど。
でも、言ってみる価値はあったかもね。
posted by フタバ at 22:38 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(1) | 憲法
この記事へのコメント
いつも、のんびりペースのようで鋭いご意見を拝読し、マイルドな味わいを真似したいと思いつつ、薄い意見をけんか腰で書いています。この問題は大事と思ってまして、トラックバック送らせていただきました。
Posted by 森田敬一郎 at 2008年04月01日 11:45
森田様

コメントとトラックバックありがとうございます。
今かんがえてみると、バルトがおりたというのがやはり痛かったと思います。
バルトは大手の東宝系の館のようなので、おなじく東宝系の六本木ヒルズの映画館や有楽町のマリオンでもやることにすれば「ふつうの」映画、ってことになったのでは・・・実際ふつうの映画なんじゃないでしょうか。
(試写を見た人の感想を読むかぎりでは)
Posted by フタバ at 2008年04月01日 21:54
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NHKに映画「靖国 YASUKUNI」の放映を望む
Excerpt: 「靖国 YASUKUNI」という映画が話題になっていたので、ぜひ見にいきたいと思
Weblog: 評論家・森田敬一郎の発言
Tracked: 2008-04-01 11:40
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