2007年03月05日

従軍慰安婦問題:「強制性」の定義使い分け、首相板挟み  毎日新聞 2007年3月5日 20時16分

この問題、やっぱり大きくとりあげるべきだと思うんだけどなあ。
この毎日新聞記事のようなまとめ記事が、やはり必要だと思う。
単に、安倍っちがこう言った、だけでなく。

【安倍首相はかつて、「従軍慰安婦の強制性について検証する文書が出てきていない」(97年5月)など旧日本軍の直接的な関与に疑問を呈していたが、就任後は旧日本軍の関与と「強制性」を認めた河野談話を「受け継いでいる」との立場を明確にしている。

 理論武装として持ち出したのが「強制性」の定義の使い分けだった。首相の説明では、河野談話は「官憲が家の中まで入って(女性を)連れて行った」など「狭義の強制性」で解釈されていたため批判した。だが時間が経過し、「自分としては行きたくないけど、そういう環境の中にあった」など「広義の強制性」で解釈されるようになり、談話を受け入れたという。】

なんといおうか・・・
ネット上でのしろうと論争じゃあるまいし、この、「狭義」と「広義」って、やっぱり分ける意味はないと思うな。
安倍シュショウは、時によって意見が違う、といわれてもしかたないと思う。

この新聞記事では、

【だが、微妙なニュアンスは海外まで伝わらず、歯切れの悪さが「旧日本軍の関与を否定するもの」と受け取られている。】

とか、

【一方で、強制性の定義の使い分けは海外では通用せず、首相の「(狭義の意味での)強制性を証明する証言や裏付けはなかった」との発言が、従軍慰安婦への関与を認めることに否定的と受け取られている。】

とか書いてあり、広義と狭義の違いがある、ように受け取れてしまうが、(違いがあるけど単に伝わりにくい、「海外では」少なくとも通用しない、といったように)、そうじゃないと思うなあ。
違い自体が、ない、のだと思います。

シュショウだけなく。

【今年1月末、米下院に日系のマイケル・ホンダ議員(民主党)らが従軍慰安婦問題で日本政府に謝罪を求めた決議案を提出して問題が再燃した。自民党保守系議員らは「黙っていたら認めたと思われる」として反発し、河野談話に代わる官房長官談話の提言を準備している。自民党の中川昭一政調会長は「河野談話に限らず不磨の大典はない」と語るなど、保守派の勢いは増すばかりだ。】

ほんとうに困ったものだ、このレベルの低さ。

米議会の決議案は、なぜこの時期に急に?というように、「唐突」なものにみえるのは確か。
なにかの陰謀だったりして、知らないけど。
それは冗談だけど、決議案がでようとでまいと事実に変化はなく、このようにあわてるのは、相当変です。
posted by フタバ at 21:52 | 東京 ☔ | Comment(2) | TrackBack(0) | 過去の戦争をめぐって
この記事へのコメント
おはようございます^^

相変わらず日本での報道はゆるいですね〜。

>米議会の決議案は、なぜこの時期に急に?というように、「唐突」なものにみえるのは確か。

3月10日付けの毎日の記事がツボを押さえているように思えます。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20070311k0000m010042000c.html

 あと個人的な憶測になりますが。。
 悪の枢軸国である日本人もただのヒトであったと「硫黄島からの手紙」で描かれてしまった。「そんなことはない」と否定したい気持ち(原爆を落としてもやむを得ないような外道である:米観)も働いて大きな動きとなっているようにも感じています。
Posted by たろすけ at 2007年03月11日 07:34
こんばんは。
毎日新聞の記事のご紹介ありがとうございます。
さっそく読んでみましたよ。
議案を出した議員の事情や、米国議会内での勢力バランスの変化も関係ある、っていうことでしょうか。

イーストウッドの連作は、見ようとは思っていたのですが、みのがしてしまっています。
アメリカでの「硫黄島」の評判はどんなもんだったんでしょう。「父親たちの星条旗」と同じくらいの人が見たのかな。
日本では、「硫黄島」を見た人の方が「星条旗」を見た人より多く、アメリカでは逆、なのではないかと邪推している私。

安倍さんは、「強制性の定義」の「違い」をほんとに信じてるんだろうか。
そこがよくわからないのですが、本音としては、河野談話自体をなかったことにしたいんだと思う。
しかしいきなりひっくり返すおは、せっかくシュショウになったのに「まずい」んじゃないか、というくらいの洞察力はあって、それではどうするか、というのでこの「違い」を見出したというか、あると思い込んだんじゃないだろうかというのが私の個人的な憶測です。
それが「こくさいてき」にも通じると思っているところは浅知恵にすぎますが。

それより、結果的に、従軍慰安婦問題自体をなかったことにしたい人たちに口実を与えてくれてしまったわけで、いまいち求心力にかけるとはいえそれなりに役にたつシュショウだ、と、一部の人には思われているのではないでしょうか。
Posted by futaba at 2007年03月11日 19:35
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