2007年01月13日

[正論]藤原正彦 若い君への年賀状01/07 06:18  

産経新聞ネット記事より。

藤原正彦氏は、去年『国家の品格』というベストセラーを出されました。
そのときの広告があまりにおおげさだったので、当ブログにても取り上げました。(コチラです)

その本自体、たしか買ってよんだような。それとも立ち読みだったかな。
新書はたいてい、ある程度したら売ってしまうので、少なくとも現在フタバの手元にはありません。
しかし内容は全くおぼえておりません。なにか、武士道について、はじめて聞く解釈が書いてあったような気はしますが。
とにかく世間ではベストセラーになったみたいですね。

「品格」ってコトバが「国家」につく、ってこと自体、なんかヘンな日本語だなあと思います。

【君の生まれたころに比べ、わが国の治安は比較にならないほど悪くなっています。外国人犯罪の激増もあり、世界で飛び抜けてよかった治安がここ10年ほどで一気に崩されてしまいました。】

これはまず、間違っているようです。
『犯罪不安社会』て本によれば。

【道徳心の方も大分低下しました。君の生まれたころ、援助交際も電車内での化粧もありませんでした。他人の迷惑にならないことなら何をしてもよい、などと考える人はいませんでした。】

んー。援助交際はともかく、電車内の化粧なんかが、「道徳」っていうほどの問題でしょうか。それに、【・・・などと考える人はいませんでした。】
って言い切るのはすごいです。いましたよいっぱい・・・。


【道徳心の低下は若者だけではありません。金融がらみで、法律に触れないことなら何をしてもよい、という大人が多くなりました。人の心は金で買える、と公言するような人間すら出て、新時代の旗手として喝采(かっさい)を浴びました。法律には「嘘をついてはいけません」「卑怯(ひきょう)なことをしてはいけません」「年寄りや身体の不自由な人をいたわりなさい」「目上の人にきちんと挨拶(あいさつ)しなさい」などと書いてありません。「人ごみで咳(せき)やくしゃみをする時は口と鼻を覆いなさい」とも「満員電車で脚を組んだり足を投げ出してはいけません」もありません。すべて道徳なのです。人間のあらゆる行動を法律のみで規制することは原理的に不可能です。】

んー、なぜ「ウソをつくこと」と「人ごみで咳やくしゃみをすること」がいっしょなんだろう。
この人のいう「道徳」って、この人独自の言葉の使い方、じゃないかな。
「ウソ」は道徳関係かもしれないけど、「人ごみ咳」は、どう考えても、「お行儀」「礼儀」の問題じゃないでしょうか。

【君の生まれたころ、リストラに脅かされながら働くような人はほとんどいませんでした。会社への忠誠心とそれに引き換えに終身雇用というものがあったからです。不安なく穏やかな心で皆が頑張り繁栄を築いていたから、それに嫉妬(しっと)した世界から働き蜂(ばち)とかワーカホリックとか言われ続けていたのです。】

ここは、笑うところでしょうか。
それならいいのですが。

【なぜこのように何もかもうまくいかなくなったのでしょうか。日本人が祖国への誇りや自信を失ったからです。それらを失うと、自分たちの誇るべき特性や伝統を忘れ、他国のものを気軽にまねてしまうのです。
 君は学校で、戦前は侵略ばかりしていた恥ずかしい国だった、江戸時代は封建制の下で人々は抑圧されたからもっと恥ずかしい国、その前はもっともっと、と習ってきましたね。誤りです。これを60年も続けてきましたから、今では祖国を恥じることが知的態度ということになりました。
 無論、歴史に恥ずべき部分があるのは、どの人間もどの国も同じです。しかしそんな部分ばかりを思いだしうなだれていては、未来を拓(ひら)く力は湧(わ)いてきません。そんな負け犬に魅力を感ずる人もいないでしょう。】

なーんだ、そういうことか。
「自虐史観反対」派だったのね。本を読んだときにはそこまでとは感じませんでしたが。
【しかしそんな部分ばかり】からはじまって【負け犬】とくるところは、これもまた笑うところなのかしらと思いました。

いやほんとうに、びっくりです。
この雑で安い言葉の使い方が、わが日本の国立大学教授である人のものであるということは、びっくりを通り越して、考え込んでしまいます。

あ、でも、ここは賛成したいです。

【テレビを消して読書に向かうことです。】
この文↑のうち、「テレビを消して」ってところ。読書には必ずしも向かわなくてもいいと思うけど。

これだけだとちょっとわかりにくいと思うので、前後も引用しておきます。【100年間世界一の経済繁栄を続けても祖国への真の誇りや自信は生まれてきません。テレビを消して読書に向かうことです。日本の生んだ物語、名作、詩歌などに触れ、独自の文化や芸術に接することです。人類の栄光といってよい上質な文化を生んできた先人や国に対して、敬意と誇りが湧いてくるはずです。】

で、この文のあとに、最後の爆弾がありました。

【君たちの父母や祖父母の果たせなかった、珠玉のような国家の再生は、君たちの双肩にかかっているのです。】

珠玉のような国家・・・。
これ、「墨汁のような写真立て」(今、フタバの部屋にあったものを適当にえらびました)というくらいに、そぐわない言葉のくみあわせだと思うんですが・・・
まあそれは感覚的なものですのでともかく。
いきなり【君たち】に丸投げは、ひどいんじゃないでしょうか。
相当あきれました。

(あっ、でも、ここも笑うところなのかも・・・)
posted by フタバ at 01:50 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 少子化・こども
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