2006年12月29日

4人の死刑を執行と法務省が発表 05年9月以来の執行 2006年12月25日13時22分

朝日新聞ネット記事より。

何にびっくりって、

【就任3カ月足らずの長勢法相が執行命令書に署名した背景には、執行されていない死刑確定囚が100人近くに上る現状で、「今年の執行数をゼロにすることは絶対に避けたい」という法務官僚の強い意志があった。】

とあるように、死刑囚が100人近くもいたってことだ。

しかもこの記事によれば、

【 裁判所が死刑判決を「量産」し、死刑確定者は06年は20人を超えた。一方、実際に死刑囚の命を奪うことになる命令書の署名には消極的な法相も多く、その結果、03年までは50人台で推移してきた未執行者は25日現在で98人に。法務省幹部は「100人を超えれば死刑制度の根幹が疑われることになる」と危機感を持っていた。 】(太字にしたのは引用者=フタバ)

ということで、死刑判決自体が増えたから、というように読み取れる。
死刑をどんどん決めておきながら実行はしない、というのを、【死刑制度の根幹が疑われることになる】という意味にとらえるっていうのが、まあ、役人ていうのか、独特ですね。
別のいいまわしをするならば、「命をもてあそんでいる」っていうことなんじゃないだろか。

だいたいその【危機感を持っていた】という法務省幹部ってだれですか?

そもそも量産、というのはどうしてそういうことになるのか。
たしかに、06年1年で20人以上って、多いようにきこえるな。
毎月1人または2人、2人の月の方が多い、っていう勘定だから。

実は今、『犯罪不安社会』という本をよみおえたところ。
この本によれば、日本において、毎月死刑判決が必要なほど「凶悪」犯罪が増えているということはなさそうなのだ。

(『犯罪不安社会』については近々とりあげるつもり。と、予定は未定なことを年末に書く不安・・・)


もうひとつ、この記事で注目したところは、死刑囚の年齢。

今回、死刑執行された人の中に、【千葉県で75年、工場主を殴り殺して現金約1000万円を奪った秋山芳光死刑囚(77、東京拘置所在監中)】という人がいた。
つまりこの人は、46歳くらいのときに他人を殴りころし、その後、30年ほどを拘置所または刑務所ですごしたというわけだ。77歳という、日本人男性としては死んでもおかしくない年になるまで。
刑が確定したのはいったいいつだったんだろう。
という設問は、言い換えれば、「あんたは死ぬよ」といわれてどれくらい待ったのか、ということです。
死刑というのは、実際人を死なせてしまう、ということでもインパクトがあるけど、(少なくとも日本では)いつ実行されるかわからないところにも、かなりのインパクトがあるように思う。

ちなみにほかの3人は

【96年に広島県で4人の女性を相次いで殺害した元タクシー運転手日高広明死刑囚(44、広島拘置所在監中)、
高知県で78〜81年、義姉ら3人を殺すなどした福岡道雄死刑囚(64、大阪拘置所在監中)】
【栃木県で81年、別れた妻の親類2人を殺害して金品を奪った藤波芳夫死刑囚(75、同)】

てことです。10年前の96年ていう人が一番最近だけどほかは、犯罪を起こしてから2、30年たってますね。
なぜこの4人だったのかな。まさか長年据え置きした順?

なんのために死刑をやっているのか、死刑の意味、といったことを考えさせます。
まあこの記事だけでは材料少なすぎますが。


★2007年1月29日に、このエントリーの続きを書きました。こちら
posted by フタバ at 02:49 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本の法制度
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