2006年09月24日

人間国宝、文楽の吉田玉男さん死去

訃報です。


http://www.sankei.co.jp/news/060924/bun000.htm

日本の伝統芸能とよばれるものについては、ひととおりチェックしようという心づもりのあるフタバですが、今までのところ、文楽がいちばん好きです。

最初は歌舞伎をみてました。
玉三郎がすきでした。今でも玉三郎ならみたいです。
しかし、そのうちマンネリになり、ちょっと河岸をかえるつもりで文楽に行ってみました。
文楽を好きになる人は、まず人形に魅かれる人が多いそうですが、フタバもご他聞にもれず人形からはいりました。
そこで大きな影響があったのは、やはり玉男さんと吉田蓑助さんです。
なぜ、文楽初心者が人形に魅かれるかといえば、やはり、感情移入がしやすいからではないでしょうか。
歌舞伎は、最初のうちこそいっしょうけんめいみましたが、あたりまえだけど、役者にものすごく左右されるんですよね。
人形の動きというのは、3、4歳の小さい子の動きと通じるものがあると思います。つまり、馴れによる心のこもらない動き・本気でない動きというのが全くなく、すべての動きが純粋。(うまくいえませんが)
人形だから、できる動きは限られているはずですが、その限られている中に、最大限の情がこめられている。
だから話に集中できるんだと思います。

ここ2、3年は、あまりまめに見てはいませんでしたが、それにしても、玉男さんの名が配役表に出ていても結局は休演、ということが何度か続き(もしかしたら地元大阪では出演してらしたのかな)、どんな具合なんだろう、と思っていましたが、残念です。
私がみはじめたのは、たぶん7、8年前だと思いますが、そのころすでに80歳くらいだったわけですね。
その後、年をとるにつれて、最初に舞台に登場するときには、いかにも「おじいさん」然とした感じというか、おつらいのじゃないのかな、と感じることが増えましたがしかし、それでも、お話がクライマックスになるに従い、必ず生き生きとしてこられるのがすごかったです。そういうのを、何度も見せてもらいました。
一番最後に見たときだけは、ちょっとそうじゃなかったけれど・・。

文楽は世襲じゃなく、玉男さんも、親が文楽関係者ではありません。
人としゃべるのは苦手だし、手に職をつけねば、と思って、人形遣いに弟子入りしたそうです。途中、戦争中には応召し(戦場まで行ったかは知りませんが)、戻ってからふたたび人形を遣い、研鑽をかさねていかれた。
そういう方の芸をみせてもらうことができて、感謝しています。
ご冥福をお祈りします。
posted by フタバ at 19:43 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本の芸術
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