2006年09月17日

2005年4月9日 命をかけて無実を訴えていきます

すっかり日経新聞に飽きているフタバです。
なのでソースは今日もネットより。


http://www.videonews.com/on-demand/201210/000315.php

経済評論家の植草一秀氏が、痴漢行為で3度目の逮捕となった。
このビデオは、2回目の、最初に報道されたときの逮捕のあと、判決がでたあとに収録されたもの。
2回目につかまったときに、ワールドビジネスサテライトのコメンテーターをするなど、結構めだつ有名人だった氏は、仕事をかなり失ったが、最近は名古屋商科大学の教授に就任したり、仕事を再開しはじめていたのに、2006年9月、まだ同様な容疑で逮捕されたということ。
時系列でいえば、
1回目逮捕→(報道なし)→2回目逮捕→報道あり→今回エントリーのこのビデオニュース出演→3回目の逮捕、という順序です。

上記サイトはふだんは有料だが、今のところ、彼を番組に起用した責任者の判断で(この2005年4月9日以外、2006年になってから、経済問題についての番組でも起用されている)、無料公開されている。みられなくなるかもしれないので、今のうちにいそいで感想をメモしておきます。
1時間ほどのビデオが2本なので、時間はとりますが、みごたえ(ききごたえ)ありますよ。

***

2回目の逮捕時の様子が、もちろん、植草氏側からの言い分だけではあるが、かなりくわしく、説明されている。

「そのとおりだとすると」という、前提で、ですが。
(また、彼の有罪無罪については、フタバには判断しかねますので、それは問題にしません。この番組でもそれは問題にされてません)

かなり怖いと思った警察側の発言がいろいろありました。

「警察官がゲンニン(現認?現行犯を認めた、ってことか)しているから、100%ひっくりかえる可能性はない。裁判をしても、100%勝てることはない」
「今日(金曜日)の5時までに調書ができればあすには釈放、しかししなければ時間もかかるし、否認すればマスコミに発表する。みとめれば発表しない」(これは完全に脅しですね)

で、植草氏は、その脅しに屈して(ということになると思う)、

「どうすればよいですか」

と言ってしまうのだ。

このビデオで、1回目の逮捕時のことも触れられているが、1回目にも、この「どうすればよいですか」発言を植草氏はしているそうだ。
それによって、本人の認識ではしていないはずのことをした、という調書に署名をしてしまうわけです。
しかも、2回目のときの最初の調書は、植草氏VSたったひとりの警察官しかいないところで、その警察官がパソコンに勝手にうちこんだ内容をみもしないで署名した、というんですね。
そうせざるを得ない雰囲気だったのかもしれないが。
私が植草氏の家族だったら、そして、植草氏の無実を信じていたら、「あなた、なぜそこで、内容をみせてくれないと署名できないと拒否しなかったの!」と叱りますね。
もちろん、そこは、「後悔もしているし反省もしている」とは言ってましたが。

1回目は、うまれてはじめて逮捕というものをされて、すこしマスコミにも出始めたところで、動揺および職を失いたくない気持ちもあったろう。
でも2回目までというのは・・・

フタバもきわめて気の弱い人間なので、人のことはいえないし、植草氏の言葉どおりの諸状況だったとすると、相手はいれかわりたちかわりやってきていろんなことをいい、せっかく仕事も復帰したのにまたパーになる、しかも今度立ち直るのは前回よりはるかにむずかしいだろう、などと考えて頭がぐるぐるしたのだろう。

でも。
1回目に、ことが大きくならずにいたのがかえってよくなかったのかな。
だから、たとえ有罪となっても、「さわぎ」にならなければいいと思ったのだろうか。
結果的に、2回目逮捕が「さわぎ」になったのは、拘留途中で翻意し無実であると述べてからで、その直後いっせいにマスコミ報道となったようだ。

「ここ一番」の行動が人生を決めるのだなあ。

人間は、ただ単に、社会規範を守ろうとか人に迷惑をかけてはいけないとか、そういうことだけで生きているのではないと思う。
もし、彼が、ほんとにやっていなかったならば、やっていないことを2度までもやったと言ってしまったことからリカバーするのは、社会的にも大変だし、彼自身の心持ちの問題としてかなり大変なことだと思うのだけど。

で、3回目の逮捕時は、「酒によっておぼえていない」→「警察のでっちあげだ」といっている、と報道されている。
そのとおりだとすれば、そしてまたも潔白であると自認するならば、最初から、「やっていない」と言わなくちゃ。

2回目の逮捕時、植草氏の話どおりだとすると、警察側は一度も「これこれの容疑で取り調べる」「逮捕する」ということを言っていない。なんというか、『流れ』で話が進んでいくんですね。
それもこわい。
どういうことなのか、途中できかなくちゃ。

とは思っても、自分が実際警察によばれたりしたら、そりゃあ動揺するでしょうね。

人生にはいざというとき、というのがいくつかあるのだと思う。
生き死ににかかわること、がまず第一。
自分の生き死にもだけれど、他人の生き死にもそう。
自分が死ぬかも、あるいはなんらかの形でかかわった他人が死ぬかも。
そのときにどうするか。
いつか死ぬのはわかっていることだけれど、日常は生きていることが前提で進んでいるからその流れをさえぎって行動することがとっさにできるよう、心構えが必要だと思う。

犯罪容疑で逮捕される、というのは肉体の生き死にはかかわらなくても、社会的な存在が危うくなる機会だ。
被疑者の権利など、基本的なことは、おさえていかないといけないなと思った。

このビデオニュースは、植草氏のほかに、司会の神保哲生・大学教授の宮台真司両氏が同席で出演している。
宮台氏は、法制度の面からいろいろコメントをしている。(社会学者というのは法律にも詳しいのかしら)
一例。
宮台氏情報によれば、拘留可能期間というのは、20日+20日+2日の計22日間まで延長できるがこれは【国際標準】からはずれているとのこと。
(だから日米地位協定においても、米兵の被疑者を日本の警察でとりしらべることがむずかしいらしい。)
拘留されている状態というのは【アプセット】している状態だから、【不利な状態で取引をしなければならない】。適正な条件下以外では決して【調書をとらせない】よう気をつけるべきだ、と。
ちなみに、これは、被疑者を保護するためだけでなく検察の側にとっても、腐敗や冤罪の防止策となるので、良いことなのだ、といっているようでした。
でも、今回の植草ストーリーをきいていると、裁判所がまったく中立公正であるとも思えなくて、司法に携わる人同士、すくなくとも、役人である判事と検事というのは、結託してるんじゃないかなあ、と思えてしまう。現場再現の場でも、矛盾があっても平気だし。

【よほど勇気がある人間でないとお上にたてつくことができない構造】について、宮台教授より述べられているのは、ビデオの後半部分ですが、今後の人生に参考になりそうなことがいろいろ語られていましたよ。

***

「ビデオニュースドットコム」には、何度か登録しようとしたのだがなぜかいつもエラーになり、いまだ登録ははたせず。時々おもしろそうなので有料でも見たいと思うんですけどねえ。まあまたそのうちトライしてみましょう。

フタバがテレビのニュースをみないのは、あまりにもコマ切れすぎるから。
また、いちいち録画でもしないかぎり、あれ、あそこは何て言ってたっけ?と確認もできない。
新聞は最低限読み返すことができるだけマシと思って新聞中心にニュースにアクセスしているわけですが、それでも記事のつっこみも本当に浅い場合が多いし、刑事事件については、ただ単に警察の発表のとおりにしてるんだなということをこの植草ストーリーをきいていても感じる。

新聞の利点のもうひとつは、毎日宅配してくれること。
また、読み終わったら生ごみを包むのに使える、というのはまあ全く別の観点からの話ですが。

これからのメディアのあり方について、などと語るのはニンではないのでもうやめますが、新聞テレビは、やっぱり、かなり弱ったメディアなんじゃないかという印象を、今のところ持っています。

posted by フタバ at 10:57 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本の法制度
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