2009年06月13日

日本のほとんどの一般人は「サヨク」かも。

<佐藤優現象>という言葉をつかった論文を書いた、金光翔氏のブログ記事より。

小林は、日米安保を容認しながら「東京裁判史観」をも容認するメディアや人物を、漢字の「左翼」とは区別して、「サヨク」と呼んでいる。この「サヨク」は、東京裁判の判決は容認しつつも、日本の侵略と植民地支配の過去清算の方向には進もうとせず、安保体制は容認しつつも、日本国憲法の精神を称えている、矛盾だらけの存在である。ヌルい、悪しき意味での「戦後民主主義」的価値観そのものだ。

そして、小林からすれば、朝日や毎日はおろか、読売も産経も『文藝春秋』も「サヨク」である。日本の近代の栄光を誇ろうが中国や韓国に対して強硬論を唱えようが対テロ戦争への参戦を呼号しようが、「東京裁判史観」を容認して戦後体制を容認する連中は、結局は「戦後民主主義」の子供なのであるから、「サヨク」なのである。


私は小林よしのりの書いたものをちゃんと読んだことがないので、実際小林よしのりが上記のようなことを考えているのかどうかは判断できないが、もしこの金氏の読み方が妥当だとすると、小林よしのり鋭いと思った。

この、矛盾だらけでヌルい「サヨク」というのが、いわゆる日本の「ノンポリ」を自認する人々のことなのではないか?
そして、佐藤優本人はわからないけど、<佐藤優現象>的行動をとる人というのは、その、「サヨク」のもつ矛盾だらけの認識あるいは志向の、矛盾をそのままにしたうえで、いずれかの認識あるいは志向を主張して推し進めようとする人、なのではないか?

矛盾はいろいろあるが、というか、矛盾というより、「問題おきざり」だと思うけど、その主要なものは、

@戦争は誰の責任だったのか。日本国民は誰に対して責任を追及すべきなのか(もちろん国家事業としての戦争については、日本政府に責任がある。ではどうしてそんなことをする政府ができあがってしまったのか、については「日本社会」についての考察が必要となるし天皇制の尾問題もからむ)。
A@の問題を明確にした上で、では、日本国家は誰に対してどういう「戦後後始末」をするべきなのか。
B日米安保条約の是非(自衛隊問題、憲法問題ともからむ)

・・だろうか。

日本国憲法をどう「守る」か、「改憲」すべきかすべきでないか、という問題は、上記@ABを考えないで議論しても、全く意味がないのではないか。

それから、あさま山荘事件などの連合赤軍関連の、法律上においての「犯罪」については、いまでも語られるし映画までつくられたりするのだが、そもそもの学生運動のはじまりについて、日米安保とからめた内容があまり語られないのはなぜなんだろう?
「犯罪」についての議論とか研究というのは、一般人にもこのまれる分野だと思う。だから映画にもできるわけだが、「政治」についての議論は、日本ではやはり「このまれない」のではないだろうか。
(→とはいえ、私が「日米安保とからめた学生運動問題についての議論」の存在を把握していないだけかもしれない。でも、あさま山荘事件については、自分から強くもとめなくてもアクセスしやすい情報はわんさかあるが、アンポについてはそうでもないと思う。余談ながら、櫻画報を書いた方に、今現在アンポについてどう思っているのかと当時どう思っていたのかをあらためて問い詰めたいものだ)

たとえば私にとっては、あさま山荘事件や連合赤軍リンチ事件が小学校のときにおこって、あれはいったい何?とおどろいた、というリアルタイム体験が一応あるので、ほりおこそうという気にはなる。この、単純に犯罪的内容についての興味だけでも興のあるこの話題についての報道をみていると(しんぶんだけですが)、「学生」のおにいさんおねえさんがやったことであって、「悪いこんたんをもったフツーの大人」が泥棒をした、人を殺した、という事件のニュアンスとは違う何かを感じたので、それがヒントとなる。
しかし、80年代生まれとかの、20代で頭とカンが冴え渡っている世代についてはどうだろうか?
それこそ「過去の事件」でしかなく、何のヒントもない。
私だって、アンポ騒動については、リアルタイムでのひっかかり経験はなにもない。でもそのときに少なくとも10歳以上だった人の中にはなにかしらひっかかり体験をもった人があったはずだ。

だけどそういうひっかかり体験というのは、現状、いろんなことを忘れ矛盾にたいしてめくらになっている状況をみれば、なんの役にも立たないのかもしれないな。

posted by フタバ at 10:30 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | かんがえてるとちゅうメモ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL
http://blog.seesaa.jp/tb/121401360
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。