2009年08月02日

東京における広大なる緑地について

出典がわからず、現状もそうであるかわからないのだが、ここ10年以内に読んだ新聞記事かなんかで、東京都のカラスのことが書いてあった。
ごみの多い東京には、雑食のカラスの数が多い。そのカラスたちのねぐらは、都内あちこちにある公園の森である。まあ森ってほどでなくても、木立がちょっと多目にあるところ、程度でも良いらしい。昔の武士の屋敷跡を公園にしたようなところは、都内にたくさんあり、筆者宅の近所にもひとつ庭園があるが、夕方その付近を歩くと、カアカア鳴きながら、すごい勢いでカラスが集結してくるのを見ることができる。

で、都内最大のこの手の緑地は、当然、千代田区の皇居なわけだが、そこではカラスが減っている、という記事を読んだのだ。つまり、相当広い敷地で、かつ、できるだけ人の手を加えないように、という先代の意向もあり、かなり「自然そのまま」の状態の森ができあがり、そしてそこまでの規模の森になると、食物連鎖ピラミッド上、カラスの上、カラスの天敵にあたる、大型猛禽類(たしかタカ・・だと思ったけど。)ですら森に住んでいるので、皇居でだけカラスの数が減っているのだ、ということだった。
(再び強調しますが、これ、出典もわからないし、いつの記事かもわからないので、現状、皇居のカラスが減っているかはわかりません

長くなったが、この話をよんで、私は、へーえ、100年前後くらいでも、そんなに「自然」的状態というのは復活できるものか、と感心もし、そして同時に、そのように『自然のまままほっておく』といった気の長い、それなりに意志を感じさせる決断というのは、天皇制がかかわらないと、日本人にはやっぱりむずかしいだろうな、とあらためて思ったのだった。

つまり、もし天皇制を廃止した場合、皇居をどうするのか、という問題が当然起きる。
都内一等地、広大な土地。そこにびっしりマンションや商業施設を建てましょう、とまで短絡に企業的でなくても、「公共施設」の名のもとに誰かが利権を得るような利用の仕方にはなるんではないかと思われる。サッカー場をつくろうとか、絶対誰か言いそう。
とすると、タカだかワシだかいるような森はどうなってしまうのか。そのまま残すことがむずかしいのではないか。
森だけでなく、とにかく、土地を、ただ空けておく、という状態でガマンをすることは、きっとできないだろう、日本人オジサン連中には(なぜオジサンかというと、今だに、ロクでもないことを決められる権力をもつ人というのはほとんどが、老若は別としてオジサンだからである)。

もうひとつ、意志によって、すばらしい「自然」をつくりだした例がある。それは明治神宮のまわりにひろがる森。
詳細はこちらを。

明治神宮の自然・見どころ

↑ここから引用

創建当初明治神宮に何を植えたら立派に育つか、また100年後自然の状態になっていくのか、当時の学者たちが考えました。そして椎・樫などの照葉樹を植えることに決定したのです。

 理由は大正時代、すでに東京では公害が進んでいて、都内の大木・老木が次々と枯れていったのでした。そこで百年先を見越して神宮には照葉樹でなければ育たないと結論づけたのでした。


この学者さんたちの功績はたしかにたたえられるべきではある。
大隈重信が杉にしろといったらしいが、その発言は、林業(?)に不案内な人のものでしかなく、そのえらいさんの言葉を退けて、学者さんたちがあくまで照葉林にこだわることができたのは、なぜなのか?
やっぱりそれが、「御苑」だったからではないか。

つまり、皇居の森も、明治神宮の森も、人民が人民のためにと努力した結果できたものではないのだ。
筆者宅近所の、からすのねぐらの庭園も、武士の屋敷あと。武士階級というのがもたなくなったから放出されただけのこと(武士からすぐ民にでなく、途中、ザイバツの人が持ってたんだけど)。

そして、それらが今も維持されているのは、端的にいえば天皇制があるからだと思う。「体が不自由な人のため」とかなら、短い間で廃止になっただろう。

そういう、自分たちのために自分たちの責任においてつくったのではない何か、が「公共の癒しの場」として機能しているスポットがたくさんあるのが東京。


***

以上、こちらの↓ブログ記事を読んでいろいろ考えた(というかぐるぐる思った)ことをメモしてみた。

姜尚中はどこへ向かっているのか――在日朝鮮人の集団転向現象 2
posted by フタバ at 08:33 | 東京 ☁ | Comment(1) | TrackBack(0) | かんがえてるとちゅうメモ

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