2008年04月13日

反戦ビラ配布処罰は合憲 最高裁が上告棄却 罰金刑が確定へ

『靖国』続報も気になっているのですが。

こちらの記事も気になりました。というかほんとに大丈夫なんだろうかこんな判決出しちゃって。



【東京都立川市の防衛庁(当時)宿舎の新聞受けに、自衛隊のイラク派遣に反対するビラを許可なく入れたとして、市民団体のメンバー三人が住居侵入罪に問われた事件の上告審判決で、最高裁第二小法廷(今井功裁判長)は十一日、「表現の自由は無制限に保障されるわけではなく、他人の権利を害する手段は許されない」と述べ、被告側の上告を棄却した。】


という話なんですが。



【懲役六月の求刑に対し、一審の東京地裁は「ビラ配りは憲法で保障された政治的表現活動。住民の被害は小さく、刑事罰にするほどの違法性はない」と無罪とした。しかし、東京高裁は「住民の不快感を考えれば被害は軽微ではない」として三人に十万−二十万円の罰金刑を言い渡した。】


要は、

一審・・・無罪
高裁・・・有罪
最高裁・・・やっぱり有罪


私の感想は、少なくとも今回、最高裁は政府の味方をしたのであり、主権者たる国民の味方をしたのではないな、ということ。


この記事には記者による「解説」がついている。


【被害内容触れず形式判断
<解説> 立川反戦ビラ配布事件で、最高裁は「住民の私生活の平穏を侵害したのだから、刑罰を科しても違憲ではない」との論理で有罪の結論を出した。

 判決はビラの内容ではなく、配布方法の妥当性のみを検討したことを強調し、刑罰が必要なほどの「住民の被害」については具体的に触れなかった。判決がかろうじて言及したのは、官舎の管理人から被害届が提出された事実だが、公判の過程で、その被害届はあらかじめ警察が準備したことが判明している。

 自衛隊イラク派遣の是非について国論を二分する議論が続いていた時に、三人は逮捕された。検察は起訴後に「自衛隊関係者の住民に精神的脅威を与えた」とビラの内容を問題視した起訴と明言。この点にまったく触れなかった最高裁の判断には疑問が残る。

 自分と異なる意見であっても、存在を許容するのが民主主義社会のはずだ。ビラ配布は市民にとって有用な伝達手段であり、受け取った側は不要なら捨てられる。

 そんな穏やかな行為を「罪」として逮捕された上、七十五日間も拘置される国は民主主義国家だろうか。この事件は、市民運動全体を明らかに萎縮(いしゅく)させた。それだけに最高裁は形式判断に逃げず、表現の自由の重みを正面からとらえるべきだった。 (社会部・出田阿生)】


高裁の判決をきいたとき、ビラを配った場所が隊員宿舎だったからだろうか、と思った。
世間の風から公務員を守ろうという判決だろうか、とか。

この記者の解説の中にあるとおりだとすると、

・被害届を警察が用意した、というのは、疑問が残る。
 自衛隊宿舎の管理人が世間的にウブ、とは思えないし。
 まあそうだとしてもどうかとは思う。

・七十五日間の拘束。これはあきらかに疑問。

・【検察は起訴後に「自衛隊関係者の住民に精神的脅威を与えた」とビラの内容を問題視した起訴と明言。この点にまったく触れなかった最高裁の判断には疑問が残る。】
 というところ。
 ほんとうに疑問だ。
 【「表現の自由は無制限に保障されるわけではなく、他人の権利を害する手段は許されない」】
 この言葉の、それこそ「表現」、なんか自民党の憲法内容変更案みたい。
  自由は無制限に保障されないんだね。
 今回、裁判官が3人一致でこの判決を出したそうだけど、3人一致で問題のはぐらかしを行い結果的にはかなり「危ない」・・というのは、憲法の精神にとって・・・判決を出したのだと思う。



 



記事の全文はこちらから。
posted by フタバ at 01:58 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(1) | 憲法

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