2008年04月23日

「できれば入国お断り」 国境なき記者団に政府苦慮 2008年04月23日08時01分

朝日ネットの記事より。


【北京五輪開会式への不参加を呼びかけている市民団体「国境なき記者団」(RSF、本部パリ)が、長野で26日に予定されている聖火リレーへの抗議活動のため来日を計画していることに、政府が頭を悩ませている。できれば混乱を回避したいが、入国を拒否する法的な根拠が見つからないためだ。 】

見つからないなら拒否できないと思う。

しばらく前に誰かイタリア人が事実上の入国拒否をされたとおぼしき一件があった。
私自身は全然知らない人だし、政府の理屈とおぼしきいいわけをきいても(きいても、って、人様のブログの記事で読んだだけでその範囲では)、つまらない小理屈を並べているだけで、なぜにそんな役所的いやがらせをするのだろうと思った。

(そのイタリア人の件については、こちらの記事から。)

【RSFは、ジャーナリストのロベール・メナール氏らが85年に結成し、01年の北京五輪開催決定時から抗議活動を展開。3月にギリシャで行われた採火式では、メナール氏らが五輪の輪を手錠で描いた旗を掲げ、当局に拘束された。メナール氏らは長野でも横断幕を掲げるなどの抗議活動を予定しており、22日に日本に向けて出発するという。

 これに対し、日本政府は「平穏な目的とは考えづらい。なるべく来日は遠慮してもらいたい」(政府高官)として、入国を拒否できるかどうか検討に入った。

 政府関係者によると、入国の可否を判断する法務省に対し、首相官邸から「拒否できる合法的な理由を見つけるように」と水面下で話があったという。政府高官は「サミットも控えており、混乱は未然に防いで当然だ。報道や集会の自由への侵害と批判される理由はない」と主張する。 】

ははあ。サミットってアメリカ大統領もきますよね。
そのサミットが混乱におちいることの方が、【報道や集会の自由への侵害】の方が困ることなんだなあ。
でもサミットっていつ?
ええとしらべた。7月ですね。
サミット開催前に混乱がおこることがイヤなんでしょうけど、聖火リレーを行うほかのいろんな国でも混乱がおきたりおきなかったりいろいろで、おきたからといってその国の評判は、少なくとも、国民レベルではおちないと思う。
それに、横断幕をかかげるくらい、どってことないじゃないの。


【法務省幹部は「どのような目的で長野に行くのかなどの情報が少なく、判断しづらい」。同省は空港での入国審査で、メナール氏が計画している抗議活動が合法的なものかどうかを中心に審査し、最終判断する見込みだ。(餌取稔也、市川美亜子)】

これはとてもあぶない【審査】だと思う。
それにいま、日本国籍じゃないと目の写真とられたり指紋とったり、だっけ、いろいろ犯罪者扱いのことも調べるでしょう。
日本ていうのは警察国家で最近自分の再婚にかんしてまちがった報道があったのでおこった大統領がいる国みたいだ、といわれたとしても、平気でいるらしいことが(政府が)とても心配。

横断幕での抗議活動というのはテロではないと思う。
(たぶんテロ対策なんとか法をもちだすんではないかと思って、テロ、の話をするのですが。)
私思うに、テロというのは、たとえば北京オリンピックが気に入らないなら、選手をおどして全員自国に足止めするとか、競技場などの施設をこわしてつかえなくするとか、そういう物理的な邪魔をすることであって、それを警戒する被抗議側の心配はまあもっともだと思う。
しかし、ことばで抗議するだけというのは、アピール活動であり、それをみて、誰かが動くことを「期待」するにすぎないものです。
それくらい、選挙でいくらでもやってるでしょ。

とにかく、こんな記事が出てはずかしくないと思う政府関係者がいることが、驚愕に値すると思います、最近の日本。
posted by フタバ at 11:15 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 憲法

2008年04月22日

映画「靖国」公開、5月3日から渋谷で 各地も続々と 2008年04月21日19時45分

朝日ネットの記事より。

【上映を取りやめる映画館が相次いだ映画「靖国 YASUKUNI」が、5月3日の東京・渋谷シネ・アミューズを皮切りに、順次、全国で公開される。配給側のアルゴ・ピクチャーズが21日、発表した。同社の岡田裕社長は「多くの映画館が受けて立ってくれて、スタートが切れる。上映を見合わせていた所も、これで相当数、名乗りをあげてくれるだろう」と話した。


ひとまずよかったです。

私はみにいきたいと思っていたのでたぶん見にいきますが、そう思って結局行きそこなう映画もたくさんあります。
そういう映画のひとつとして、普通に上映されてそのうち終わる、それ自体が重要だと思います。

映画をつくった方は、「言論の自由のために」映画をつくったのではなく、「言論表現の自由があるから」たまたまこういう内容の映画をつくったのです。見にいく方も同じ。

【他に公開日程が決まった映画館と封切り日は、次の通り。5月10日 シネカノン有楽町1丁目(東京)、第七芸術劇場(大阪)▽24日 シネツイン新天地(広島)▽6月7日 京都シネマ(京都)、シネ・ウインド(新潟)▽7月12日 シネマテークたかさき(群馬)、桜坂劇場(沖縄)。このほか北海道から九州までの15館が、日程を調整中だ。 】

東京は、アミューズとカノンね、はいはい。

【那覇市にある桜坂劇場の真喜屋力プログラムディレクターは「お客様から上映について問い合わせがあるが、右翼からの働きかけはない」という。「元々上映を予定していた。起こってもいないことを怖がっても仕方がない」 】

東京での初日が5月3日憲法記念日ですね。
これも、ねらったのではなく、日本では映画は土曜日から新しいのにきりかわるからでしょう。ゴールデンウィーク公開ってことです。

文化庁の役人が、映画会社に稲田議員の意向をつたえたのは、やっぱりちょっとひっかかります。




posted by フタバ at 05:00 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 憲法

2008年04月13日

反戦ビラ配布処罰は合憲 最高裁が上告棄却 罰金刑が確定へ

『靖国』続報も気になっているのですが。

こちらの記事も気になりました。というかほんとに大丈夫なんだろうかこんな判決出しちゃって。



【東京都立川市の防衛庁(当時)宿舎の新聞受けに、自衛隊のイラク派遣に反対するビラを許可なく入れたとして、市民団体のメンバー三人が住居侵入罪に問われた事件の上告審判決で、最高裁第二小法廷(今井功裁判長)は十一日、「表現の自由は無制限に保障されるわけではなく、他人の権利を害する手段は許されない」と述べ、被告側の上告を棄却した。】


という話なんですが。



【懲役六月の求刑に対し、一審の東京地裁は「ビラ配りは憲法で保障された政治的表現活動。住民の被害は小さく、刑事罰にするほどの違法性はない」と無罪とした。しかし、東京高裁は「住民の不快感を考えれば被害は軽微ではない」として三人に十万−二十万円の罰金刑を言い渡した。】


要は、

一審・・・無罪
高裁・・・有罪
最高裁・・・やっぱり有罪


私の感想は、少なくとも今回、最高裁は政府の味方をしたのであり、主権者たる国民の味方をしたのではないな、ということ。


この記事には記者による「解説」がついている。


【被害内容触れず形式判断
<解説> 立川反戦ビラ配布事件で、最高裁は「住民の私生活の平穏を侵害したのだから、刑罰を科しても違憲ではない」との論理で有罪の結論を出した。

 判決はビラの内容ではなく、配布方法の妥当性のみを検討したことを強調し、刑罰が必要なほどの「住民の被害」については具体的に触れなかった。判決がかろうじて言及したのは、官舎の管理人から被害届が提出された事実だが、公判の過程で、その被害届はあらかじめ警察が準備したことが判明している。

 自衛隊イラク派遣の是非について国論を二分する議論が続いていた時に、三人は逮捕された。検察は起訴後に「自衛隊関係者の住民に精神的脅威を与えた」とビラの内容を問題視した起訴と明言。この点にまったく触れなかった最高裁の判断には疑問が残る。

 自分と異なる意見であっても、存在を許容するのが民主主義社会のはずだ。ビラ配布は市民にとって有用な伝達手段であり、受け取った側は不要なら捨てられる。

 そんな穏やかな行為を「罪」として逮捕された上、七十五日間も拘置される国は民主主義国家だろうか。この事件は、市民運動全体を明らかに萎縮(いしゅく)させた。それだけに最高裁は形式判断に逃げず、表現の自由の重みを正面からとらえるべきだった。 (社会部・出田阿生)】


高裁の判決をきいたとき、ビラを配った場所が隊員宿舎だったからだろうか、と思った。
世間の風から公務員を守ろうという判決だろうか、とか。

この記者の解説の中にあるとおりだとすると、

・被害届を警察が用意した、というのは、疑問が残る。
 自衛隊宿舎の管理人が世間的にウブ、とは思えないし。
 まあそうだとしてもどうかとは思う。

・七十五日間の拘束。これはあきらかに疑問。

・【検察は起訴後に「自衛隊関係者の住民に精神的脅威を与えた」とビラの内容を問題視した起訴と明言。この点にまったく触れなかった最高裁の判断には疑問が残る。】
 というところ。
 ほんとうに疑問だ。
 【「表現の自由は無制限に保障されるわけではなく、他人の権利を害する手段は許されない」】
 この言葉の、それこそ「表現」、なんか自民党の憲法内容変更案みたい。
  自由は無制限に保障されないんだね。
 今回、裁判官が3人一致でこの判決を出したそうだけど、3人一致で問題のはぐらかしを行い結果的にはかなり「危ない」・・というのは、憲法の精神にとって・・・判決を出したのだと思う。



 



記事の全文はこちらから。
posted by フタバ at 01:58 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(1) | 憲法

2008年04月11日

東京でも上映されることになったけれど(仮タイトル)

『靖国』という映画の上映が、諸事情により中止になった件で、何度かエントリーを書きました。
東京はぜんぜん上映なしかと思われたのが別の映画館が上映することにしたようで、地方でも同様の動きが、というニュースをとりあげようとしつつ日がすぎていたら、今度はこんなニュースが。


「靖国」刀匠 議員「本人が削除希望」監督「なぜ変心」
2008年04月11日01時40分



とりあえず、リンクのみ。

【3月末と今月9日に、有村議員から「国会で映画を審議しているからどう考えているのか意見を聞きたい」という内容の電話を受けた。】

なぜ国会で映画を審議する必要があるのですか。
驚愕しました。
posted by フタバ at 02:20 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 憲法

2008年04月02日

つづきです。「靖国」上映中止の件

@福田首相:映画「靖国」上映中止、「誠に遺憾」 毎日新聞ネット記事より。

【福田康夫首相は2日夜、靖国神社を舞台としたドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の上映中止が相次いだことに「もし、嫌がらせなどが原因で上映が中止になるというのであれば、誠に遺憾なことだ」と記者団に述べた。】

これは、だれか記者が質問したんでしょうか。
日本国憲法のある日本の総理大臣ならば、「そもそもわが国の国会議員ともあろうものが事前上映会なぞをもとめたことがマコトにいかんだ。」といってほしかった。


A社民・福島氏、「靖国」自主上映を検討 朝日新聞ネット記事より。

【社民党の福島党首は2日の記者会見で、超党派の国会議員に呼びかけ、ドキュメンタリー映画「靖国」の自主上映を検討する考えを示した。

 福島氏は「日本の表現の自由の危機だ。全力を挙げておかしいと言う」と語った。国会議員向けの異例の試写会が開かれた後、上映予定の映画館が街宣車などによる抗議を受けたとして、福島氏は「上映前に国会議員が介入して、結果的に中止に追い込ませた」と批判した。】

議員が自主上映、ということになるとどこでやるのかしら。
やっぱり映画館でやってほしい。

商業映画の中にも政治的な意味をみいだすことはいくらでも可能です。
そのひとつ、ワンノブゼム、特別じゃない、という扱いで上映されることを希望します。

たしかに「靖国神社」というのが日本人にとってはかなり特別な話題であることはわかっています。
でも、特別な話題についての議論が日本人はやっぱりへたなのではないかと思う。
議論しやすくためにも、特別扱いじゃなく、とにかく映画館と名のつく場所で見ること希望。


posted by フタバ at 23:00 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 憲法

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