2008年03月31日

映画:「靖国」上映、映画館が相次ぎ自粛

毎日新聞サイトの記事より。

ネット上で、アサヒ、日経、読売、サンケイ、東京の各紙の見出しをチェックしたが、日経・東京はこの話題みあたらず。
アサヒ、サンケイ、読売、そしてこの毎日の中で、毎日だけが「自粛」という言葉をつかっていた。

自粛、っていうのは、印象としては、どうも、「ひとに言われるまえにやめておく」って感じだなあ。

ほかに、この新聞だけが書いてあるネタがあったので、そこは引いておく。


【上映中止に対し製作者らは「大変遺憾。言論、表現の自由の危機を感じている」とのコメントを発表。日本映画監督協会も、「表現の自由が侵されかねない」とする抗議声明を出した。】

この、日本映画監督協会の抗議声明のネタはほかのサイトにはなかった。
さっそくその声明さがしてみよう。

日本映画監督協会のサイトは、3月14日が最新更新日となっておりその声明はでていない。

新聞記事はあった。
中国新聞の記事より。(全文引用)


【監督協会「強く抗議」 映画「靖国」めぐり議員に

靖国神社を題材にしたドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」をめぐり、日本映画監督協会(崔洋一理事長)は31日、一部国会議員が配給元に試写会を要求したことなどに「強く抗議する」とした声明を発表した。

 試写を求めた自民党の稲田朋美衆院議員は、3月28日の記者会見で「『事前検閲だ』とか『表現の自由を侵害している』などと批判されたが、私の意図とは違う」と弁明。

 これに対して声明は「今後行われる上映活動を委縮させるとともに、表現者たる映画監督の自由な創作活動を精神的に圧迫していることは明らか」と反論した。国会議員向けの試写会は3月12日に開かれた。

 声明は、上映中止が広がっていることなどに「大きな危惧を抱かざるを得ない」とした上で「あらゆる映画は自由な発想と意志のもとに作られ、自由に上映されるべきだ」と訴えている。 】


ほかの新聞社サイトの記事の中で、読売のが一番情報が多かったので、読売の記事から引用する。

【日中合作の記録映画「靖国」、相次ぎ上映中止に


靖国神社をテーマにした日中合作のドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」が、東京と大阪の映画館5館で上映中止となったと、映画を配給するナインエンタテインメント社が31日発表した。

 中止を決めたのは東京都内の銀座シネパトス、渋谷Q―AXシネマ、新宿バルト9、シネマート六本木の4館と大阪府内のシネマート心斎橋。いずれも今月12日から公開を予定していた。「公開によって、近隣の劇場や商業施設などに迷惑が及ぶ可能性がある」(銀座シネパトス)などと理由を説明している。

 この映画は文化庁所管の芸術文化振興基金750万円の助成を受けており、「政治的な宣伝意図があるのではないか」などとして、国会議員から問題視する声もあった。議員の要請もあって配給会社は3月12日、都内で試写会を開き、議員約40人が参加。議員と文化庁関係者らの意見交換会が開かれ、参院文教科学委員会でも質疑が行われた。19日に新宿バルト9が公開中止を決定。その後、他の映画館や配給会社に上映中止を求める電話などがあったという。

 この作品は、日本に住む中国人の李纓(りいん)監督が、靖国神社を訪れる参拝者や遺族の姿などを記録した日中合作映画。昨年の釜山国際映画祭など海外の映画祭でも上映され、今年3月の香港国際映画祭では最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した。

 配給会社では「国際的な評価も高い作品が、こうした事態に陥ったのは大変遺憾。日本社会における言論の自由、表現の自由への危機を感じる」とコメントを発表。文化庁芸術文化課では「一般論として、芸術文化の発展の機会が外部からの嫌がらせで妨げられてはならない」と話している。

 最初に助成を問題視し、試写会に参加した自民党の稲田朋美・衆議院議員は「我々が問題にしたのは助成の妥当性であり、映画の上映の是非を問題にしたことは一度もない。いかなる内容の映画であれ、それを政治家が批判し、上映をやめさせるようなことが許されてはならない。私たちの行動が表現の自由に対する制限でないことを明らかにするためにも、上映を中止していただきたくない」との談話を出した。

(2008年3月31日21時44分 読売新聞)】

シネパトスは、朝日新聞サイトの記事によれば、はっきりといやがらせをうけたようです。


【今回中止を決めた「銀座シネパトス」を経営するヒューマックスシネマによると、3月20日過ぎから街宣車などの抗議を受けたことなどから、27日にアルゴに「降りたい」と伝えた。「お客さんや近隣の店への迷惑もあり、自主的に判断した」という。

 また、「渋谷Q―AXシネマ」も31日、「お客様に万が一のことがあってはならない」と判断。「シネマート六本木」と「シネマート心斎橋」を経営するエスピーオーも「他の映画館が中止すると、こちらに嫌がらせが来るのではないか」と、ひとまず中止にした。この3館については、これまで嫌がらせや抗議などはなかったという。 】

銀座シネパトスは、銀座というより東銀座にあり、街宣車がよくとおる晴海通り沿いにあります。
ここはちょっとかわった映画をいつもやっていて、私もちょくちょく行きます。晴海通りの下にあるんですよね、ここは。その地下道のならびには、ちいさな居酒屋やあやしいグッズ屋とかあります。

Q−AXは、円山町のラブホテル街入り口をちょっと上がったところにあります。ここも単館上映系の映画をやってる。
「シネマート」は、アジア映画中心の映画館で、実際は、韓国映画の上映が一番多い。
ふだんの客層からいって、Q−AXとシネパトスはそこそこ人がはいるのではないかと予想してたんだけど。

街宣車がきて、お客さんやまわりの迷惑をかんがえるならば、警察の協力を得ることはできないのか?
シネパトスから歩いてすぐのところに交番もあるんですけど。もうちょっといったら築地警察もありますけど。
一度考えてみる価値があると思います。
昔、バスにのっていて渋滞にまきこまれたとき、その中にものすっごい大音量で軍歌みたいのを流してた街宣車に出会ったことがあり、しかし、交通整理のために交差点に立っていたおまわりさんは、とくになにもしてくれなかったのをおぼえてます。いや、なにかしてくれっていったわけじゃないけど。
でも、言ってみる価値はあったかもね。
posted by フタバ at 22:38 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(1) | 憲法

2008年03月30日

きになることメモ

実際いそがしいのと、自分のこのやり方にまよいがあるのとで、どうも更新滞りがちな今日この頃。

ほんとにメモなんですけど、気になっていることを書いておきます。


1)憲法「改正」したい派の動きは最近どうなってるのか?

オンライン新聞はチェックしてるつもりですが、すくなくともトップページにこの話題が出たことはこの数ヶ月ないと思います。
ないことが不気味。
でも絶対なにかすすんでいるに違いない。

私の勝手な予測だと、「裁判員制度」も、憲法をなしくずしにする方策のひとつではないかと思います。



2)「空気が読めない」を「KY」とよぶことについて。

この言葉はネガティヴにつかわれていると思うんですが、最初、たぶん、「空気読め」という命令言葉が「KY」だったんじゃないかと思います。
それなら「KY」でわかるんだけど、いまや、「空気が読めない人」という名詞になっているのでは。「あいつKYだ」というように。
でもKにもYにも否定語がはいっていなくて、私の感覚だと、KYって「空気が読め『る』」人のような感じがしてしまう。
読めない人、を意味したいなら、「KYON」とかの方が雰囲気がでている気が・・。
いずれにしても、あまりおもしろくない言葉ですね。
私はまさに「KY」なのかもしれませんが、日本日常語では、略語が多すぎると感じます。
posted by フタバ at 12:34 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2008年03月19日

映画『靖国』続報・関連2題

まず、こちら。

文科相、文化庁を注意 映画・靖国の案内状「誤解招く」
2008年03月14日13時13分



靖国神社を題材にした中国人監督のドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」に対し、政府出資の基金からの助成金支出を自民党の一部議員が問題にし、全国会議員を対象に上映会が実施されたことに関連して、渡海文部科学相は14日の会見で「案内状の中に文化庁が協力というくだりがある。文化庁がこの映画を推薦していると誤解を与えかねない表現だ」と述べ、文化庁を厳重注意したことを明らかにした。

 12日に実施された上映会は文化庁が配給・宣伝会社に求めたことがきっかけで開かれ、会場は文化庁が手配した。国会議員あての案内状には「協力 文化庁」と書かれていたという。

 助成金の支出について渡海氏は「映画を見ていないので、コメントは差し控えたいが、文化庁(が所管している独立行政法人)において専門家による手続きを経て選ばれたと聞いている。それに対して、様々な意見が出ているということだから、そういう意見も聞いたうえで判断したい」とした。



会場手配を文化庁にしたから「協力」と書いたのかなあ。
でも、先日の記事をみればわかるように、文化庁は、まさに、ぬるい「協力」をしたはずです。

【同庁の清水明・芸術文化課長は「公開前の作品を無理やり見せろとは言えないので、要請を仲介、お手伝いした」といい、一方で「こうした要請を受けたことは過去にない」とも話す。】

(↑出典については前前回エントリーを参照ください)

こういうのをして「協力」って言ったっていいんじゃない?
ま、「細心の注意」を払ったってことでしょうねえ。
肝心のこと(助成金)についてはコメントをさしかえてるのに。




また別の続報。
こちらの方が深刻。

「靖国」上映を中止 東京の映画館
2008年03月18日09時03分



上映をやめたのは、「新宿バルト9」ってところです。
上映予定館の中で一番意外に思ったのがこの館だったので、びっくりはしない。
東宝系のこのビッグシネコンを、少し見直してたのだけど、またもとの評価にさがりました。

【担当者は「(上映作品の)編成の調整がつかなくなった」としながら、「色々と話題になっている作品。問題が起きればビルの他のテナントの方への影響や迷惑もある。総合的判断」と話した。

 新宿バルト9は昨年2月にオープンした複合施設内にあるシネコン。ビルの下層には百貨店や飲食店が入居している。アルゴの担当者は「こうした大きな劇場でかかること自体が珍しいタイプの作品なので、非常に残念。上映自粛の動きが広がらなければいいが」と話している。】

さらにいえば、ここ、新宿御苑の直近にあるんですよね。もうちょっといけば四谷=げいひんかんのあるところ。

ここが便利なのは、レイトショー(というか、結構おそい時間までの上映)があるところ。
で、とりあえず、ナニみる?みたいな人たちも結構多いこと。
「シャレでみてみるう?」なんていう若者もありえる場所だと思います。
だから、やっぱり、ここがやめたのは残念ではある。

百貨店は、保守的なところだから、そしてその保守的な理由は、あらゆる人を顧客として対象にしているところだから(いや、お店ってどこでもそうだけど。)、百貨店からなにか言われた可能性もあるだろうな、と推測する。
私がもっている映画のチラシには、バルトのほか、

銀座シネパトス
渋谷Q−AXシネマ
シネマート六本木(こちらは英語字幕版!)

が上映予定館として挙がっている。
シネパトスが一番混みそうだなあ。
個人的に一番便利なんだけど。

これ以上なにかがおこらないかぎり、上記3館は上映しそうな気がするんだけどな。
東京以外でも当然上映したいと映画会社は思っているだろうけど、それはどうなっているのかな。

公式サイトをさがしてみたら、
工事中になっていた。

いちおうURL貼っておきます。

http://www.yasukuni-movie.com/


posted by フタバ at 00:09 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | 憲法

2008年03月13日

映画「靖国」の助成、文化庁「取り消しは難しい」 2008年03月13日20時25分

アサヒドットコムの記事。

前回エントリーの続報がさっそく。


【議員側は「真偽が定かでない南京事件の写真を使っている」などと指摘。助成対象となる「政治的な宣伝意図を有しない日本映画」に当たらないのではと疑問を呈した。

 基金を管理する日本芸術文化振興会と文化庁は「条件を満たし、手続きも適正だった」と、取り消しと返還を求める考えがないことを説明した。 】

なーんだ、南京事件が気になるのか、この議員たちは。

条件を満たし、振興会と文化庁が言っていることに注目。


【会合後、今津議員は「選考過程なども含めますます疑義が深まった。今後は党として(この問題を)取り上げたい」と話した。 】

今津議員というのは、「平和靖国議連」の会長です。
なぜ勝手に党として、っていってるんだろう。
前回エントリーの新聞記事からだと、自民党内でも意見が割れそうだけど。
ほかにやることいろいろあるのではないか、というのが私の感想です。

posted by フタバ at 21:49 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 憲法

2008年03月13日

国会議員横ヤリの「靖国」試写会に80人 偏向指摘も 2008年03月12日23時16分

アサヒドットコムの記事より。

これはなかなか興味深い。


靖国神社を題材にした中国人監督のドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の国会議員向け試写会が12日夜、都内で開かれ、約80人の議員らが出席した。試写を求めていた自民党の稲田朋美衆院議員は「偏ったメッセージがある」と話し、映画に政府出資法人から助成金が出されたことの是非を、さらに検証し続ける姿勢を示した。


国会議員向け試写会、だって。

監督側とアルゴ社は「検閲のような試写には応じられない」として、逆に全議員を対象に、今回の異例の試写会を開くかたちになった。 とあるが、その、検閲のような試写というのは、

映画は4月12日から都内と大阪の計5館で公開予定で、昨年12月からマスコミ向け試写が始まっていた。映画の中で南京事件の写真が使われていることなどから、週刊誌などが「客観性を欠く」「反日映画」などと報道。政府出資の基金から助成金が出ていたことも問題視した。これを受け稲田議員は「助成が適切だったかどうか、議員として検証したい」とし、同議員が会長を務める自民若手議員の勉強会「伝統と創造の会」と、同じく同党議員でつくる「平和靖国議連」との合同の試写会を、文化庁を通じて要請していた。

という事態をふまえて、すなわち、上記にあるとおり、議員の要請で「伝統と創造の会」「平和靖国議連」向けの試写会・・・つまり、「われわれに見せてみろ」といってきた、のに対して、いや、それでは国会議員の方々全員対象に見せますよ、ということでおこなわれた、ってことのようです。

すこし前に、その事情をより詳しく報じた記事がありましたので、
全文コピーしておきます。
(注★ネット上の消えてしまう記事をキープする方法があるらしいですがそれがよくわからないため、普通にコピー&ペーストです。
以下、茶色の字が、その前の記事、靖国映画「事前試写を」 自民議員が要求、全議員対象にです。)

【靖国神社を題材にしたドキュメンタリー映画の国会議員向け試写会が、12日に開かれる。この映画は4月公開予定だが、内容を「反日的」と聞いた一部の自民党議員が、文化庁を通じて試写を求めた。配給会社側は「特定議員のみを対象にした不自然な試写には応じられない」として、全国会議員を対象とした異例の試写会を開くことを決めた。映画に政府出資の基金から助成金が出ていることが週刊誌報道などで問題視されており、試写を求めた議員は「一種の国政調査権で、上映を制限するつもりはない」と話している。

 映画は、89年から日本に在住する中国人監督、李纓(リ・イン)さんの「靖国 YASUKUNI」。4月12日から都内4館と大阪1館でのロードショー公開が決まっている。

 李監督の事務所と配給・宣伝会社の「アルゴ・ピクチャーズ」(東京)によると、先月12日、文化庁から「ある議員が内容を問題視している。事前に見られないか」と問い合わせがあった。マスコミ向け試写会の日程を伝えたが、議員側の都合がつかないとして、同庁からは「試写会場を手配するのでDVDかフィルムを貸して欲しい。貸し出し代も払う」と持ちかけられたという。

 同社が議員名を問うと、同庁は22日、自民党の稲田朋美衆院議員と、同議員が会長を務める同党若手議員の勉強会「伝統と創造の会」(41人)の要請、と説明したという。同庁の清水明・芸術文化課長は「公開前の作品を無理やり見せろとは言えないので、要請を仲介、お手伝いした」といい、一方で「こうした要請を受けたことは過去にない」とも話す。

 朝日新聞の取材に稲田議員は、「客観性が問題となっている。議員として見るのは、一つの国政調査権」と話す。同じく同党議員でつくる「平和靖国議連」と合同で試写会を開き、試写後に同庁職員と意見交換する予定だったという。

 「靖国」は、李監督が97年から撮影を開始。一般の戦没遺族のほか、軍服を着て自らの歴史観を絶叫する若者や星条旗を掲げて小泉元首相の参拝を支持する米国人など、終戦記念日の境内の様々な光景をナレーションなしで映し続ける。先月のベルリン国際映画祭などにも正式招待された。アルゴの宣伝担当者は「イデオロギーや政治色はない」と話すが、南京事件の写真で一部で論争になっているものも登場することなどから、マスコミ向けの試写を見た神社新報や週刊誌が昨年12月以降、「客観性を欠く」「反日映画」と報道。文化庁が指導する独立行政法人が管理する芸術文化振興基金から06年度に助成金750万円が出ていたことも問題視した。同基金は政府出資と民間寄付を原資とし、運用益で文化支援している。

 稲田議員は「表現の自由や上映を制限する意図はまったくない。でも、助成金の支払われ方がおかしいと取り上げられている問題を議員として検証することはできる」。

 アルゴ側は「事実上の検閲だ」と反発していたが、「問題ある作品という風評が独り歩きするよりは、より多くの立場の人に見てもらった方がよい」と判断し、文化庁と相談のうえで全議員に案内を送った。会場は、同庁が稲田議員らのために既におさえていた都内のホールを使う。

 李監督は「『反日』と決めつけるのは狭い反応。賛否を超えた表現をしたつもりで、作品をもとに議論すべきだ」と話す
。 】




わたしもこの映画、みたいと思ってチラシをひろってました。
(そうやってチラシをひろっても、実際はその半分くらいしか見られないのですが)
おもしろそうだと思ったポイントは、

・8月15日の靖国神社の様子が映されているらしい。
→この日はいつも「騒然としている」そうなのだけど、平日だったりするとなかなか見物にもいけないので。
・靖国神社のご神体は刀であり、「靖国刀」を鋳造する刀匠が登場する(しらなかった、靖国刀なんて)
・監督は19年日本に在住の中国人→日本に住んでいる日本人、中国に住んでいる中国人、とは違った視点があるだろう
・日中韓の協力でつくられた
・監督の過去の作品もなかなか興味深い
 (東京四谷で、中国伝統の味を守り続ける料理店を営む日本人夫婦を描いた『味』、国民党の将軍として孫文の参謀を務めた後に日本に亡命した老人の晩年を描いた『2H』だって。チラシに書いてあるとおり、「独自の視点」があるなと感じる)

といったところ。


アルゴというのはどういう会社なのか、検索してみたら、けっこう話題作を制作している会社でした。
私のすきな遠藤憲一がタンゴだかなんだかを北海道で踊るフシギな映画も制作してた。
メジャーなところでは、竹中直人の「ヌードの夜」とか。

アルゴ・ピクチャーズ公式サイト

わざわざリンクしないけど、ウィキペディアにも「アルゴ・ピクチャーズ」はのっています。
アルゴピクチャーズの反応というか、対処(試写会を全議員向けにおこなう)は、正しかったと思います。

それから、文化庁清水明課長の発言を、再度、引いておこう。

同庁の清水明・芸術文化課長は「公開前の作品を無理やり見せろとは言えないので、要請を仲介、お手伝いした」といい、一方で「こうした要請を受けたことは過去にない」とも話す。】

この人の気持ちとすると、「事前検閲」はまずい。まずい理由は、たぶん、「さわぎになるから」であって、「表現の自由を侵すから」ではないのでは、と邪推。「ムリヤリ見せろとはいえないので」みたいな言い方だから。
でもまあ、議員のいうことだからね、一応、むこう(映画会社)にふってみよう。
・・・じゃないかと、これは私の邪推ですが、想像します。
こういう仕事のやり方は、必ずしも正しくない、とやっぱり思います。
処世術というのは、どんな仕事でもあるものですが、今回、映画会社がふつうに反応したからいいけど、役人は、法の精神=憲法の精神も尊重する必要があるのでは。


さて、映画自体について、議員たちの感想は、意外に様々だったようだ。

 ただ、試写を見た自民党の島村宜伸衆院議員は「一貫したストーリーを見せるというよりは、様々な場面をつなげた映画。自虐的な歴史観に観客を無理やり引っ張り込むものではなかった」とした。また、民主党の横光克彦衆院議員は「戦争の悲惨さを考えさせる映画だが、むしろ靖国賛美6割、批判4割という印象を受けた」と話した。


稲田議員の方は、


2時間の試写終了後、報道陣に囲まれた稲田議員は「助成金にふさわしい政治的に中立な作品かどうかという一点で見た」としたうえで、「靖国神社が、侵略戦争に国民を駆り立てる装置だったというイデオロギー的メッセージを感じた」と語った。


とぃう感想。
「政治的に中立」ってどういうこと?
あと、常々フシギにおもっているのは、このように、「イデオロギー」を悪い意味で使う人がいること。
(すくなくとも、稲田議員という人は、「侵略戦争に国民を駆り立てる装置だった」ということを伝えるのは悪いメッセージと感じているわけです)
どういうイデオロギーなのか、は問題だけど、イデオロギー自体があることは悪いことじゃないのに。
・・・とカマトトぶりましたが、「イデオロギー」ということばは、「キョウサントウ」という意味、そして「キョウサントウ」というのは「ハンタイセイ」「イケナイモノ」という意味、というか、「意味の感触」で日本で多く遣われている、というのは知っています。
「イデオロギーや政治色はない」と映画会社もいっていますが、別に、イデオロギーや政治色がある映画があってもいいと思うんですけどねえ。

↑今、「意味」ってほどじゃないなと思い、適当に「意味の感触」といいましたが、この言葉には自分的にやや満足。
というのは、日本というのは「クウキヨメ」という流行のフレーズが象徴するように、「暗黙の相互理解(のつもり)」のものが大変強い力を発揮する場所ですので。

話があちこちいきました。

私がもっているチラシには、一水堂顧問、昨今「右翼」といえばこの人、な鈴木邦男のことばものっている。

【靖国神社を通し、<日本>を考える。「戦争と平和」を考える。何も知らなかった自分が恥ずかしい。厳しいが、愛がある。これは「愛日映画だ!】

まあこれだけじゃなんだかよくわからないが、映画の惹句ですから。
しかしこの人は、少なくとも、ふつうの「右翼」あるいは「左翼」をめぐるあれこれで使い古されたことばを疑問視する態度は常にある人だと思うので、今回は、「愛」ってことにしたんでしょう。
まあでも、あくまで、映画の惹句ですから。


さて、今後の予定としては、

稲田議員は製作会社が出していた助成の申請書類一式も文化庁を通じて取り寄せており、「助成金の要綱なども確認し、適切だったかどうかまた検討したい」としている

ということだが、もしも不適切だったということになっても、お金をとりかえすことはしないでしょうね、きっと。
それに、今回は、「靖国賛美6割では」とまでいう声もでたし、これで立ち消えになるのでは。
続報はあるかな、あったらまたチェックします。



posted by フタバ at 00:28 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 過去の戦争をめぐって

2008年03月11日

広告収入とは・・?

ブログ記事をアップするとき、この「シーザーネット」では、サインインして「マイ・ブログ」画面に入り、、記事を入力し、「保存」ボタンを押しているわけですが。
「保存」ボタンをおすと、「記事の投稿が完了しました」画面になるわけですが、その画面の「完了しました」メッセージのすぐ下に、最近、広告がはいるようになりました。
シーザーIDのない方のために、その広告画面をご紹介しましょう。
たとえば、こんなのです。

shinsenmaru02.jpg

こちらのブログの更新をめっきりさぼっておりますが、ほかのもうひとつのブログを更新するたび、このカニが・・。
この画像がでるのが、上記のとおり、重要なメッセージのすぐ下なので、見ざるを得ません。


また、最近は、この画面↓がよくでますが、カニに比べると、一応字を読まないと、なんだかわからない、ですよね?

momidash300x250.jpg



よくかんがえてみたら、私はこのシーザーネットというシステムを、無料でつかっているわけで、いったい、どうやってシーザーネットはその運営資金を得ているのでしょう。それは広告収入です、ということなのでしょうが、いまだかつて、このシーザーネットの画面に限らず、ネット上の広告をクリックしたことはほとんど全くないんですけど、世間ではそうでもないんでしょうか。

正確にいえば、1、2回くらいは何かクリックしたことがあったような気がしますが、それは、元から興味のあるものが貼ってあれば、です。(そしてそれで何か買ったりはしてないです)

そういう1、2回でも、ちりもつもれば、ってことなんでしょうか。
このカニ、シーザーに広告を出してあと、どのくらい売り上げが上がったのか、知りたいものです。

posted by フタバ at 23:09 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2008年03月11日

薬害エイズ、元厚生省課長の有罪確定 2008年03月11日19時05分

アサヒドットコムの記事です。
短いしどうせすぐ読めなくなるので全文コピーです。


薬害エイズ事件で業務上過失致死の罪に問われた元厚生省生物製剤課長・松村明仁被告(66)が、上告を棄却した最高裁第二小法廷の決定に対し、期間内に異議を申し立てなかった。禁固1年執行猶予2年の有罪判決が11日付で確定した。


この人、66歳ということは、役所はやめて・・ますよね?
どこかに天下ってるかしら。

この人と、川田龍平が、NHKのテレビで対談、というか対決、というか、相対して話す番組があったと思う。
記憶だけなので、いつごろか、とかはわからないのだけど。
そのときすでに、「元」課長となっていたように思うけど、それは、単に異動でほかの部署にいっていただけだったのか、それとも、厚生省自体やめていたのか、それも定かではない。
しかし、それにしても、川田氏と、全国放送で、相対して、話している!という事実に驚愕した。
つまりそれは、自分の方に原因があるとは思っていない、自分のやったことはしかたなかったことだ、と思っている(少なくとも、意識の上では)ということですよね。

ちょっと話がとぶけれど、被害者と加害者があって、そのうち一方の被害者については、最近とくにクローズアップされるようになってきたような印象がある。以前から「被害者の会」というものはあって、被害者の立場については、少なくとも、当事者同士が交流しその立場ゆえに直面する問題にとりくみ進む道を模索する、ということはおこなわれている。
しかし、加害者は、なんといっても加害者なので「加害者の会」というのは、成立しないだろう。
むろん、加害者なのだから、フォーエバー悔い改めるしかなく決してすくわれることがなくてもそれが当然だ、という観点は、なかなか捨てがたいから。

話を戻して。
一担当課長であっても、「課長」なのだから、この場合、なんらかの責任をとることは必要だったと思う。
なぜこの人が、「期間内に異議申し立てをしなかった」のかはわからないけど、この一担当課長だけが有罪、というのは、妥当でないような気もする。
せめて部長(が、この人の上なのだとしたら)とか。
いや、そうじゃないな。
やっぱり、当時の厚生大臣じゃないかな。
この問題が顕在化したときの大臣菅直人は謝罪をしましたね。
(私は、この謝罪はやっぱり画期的だったと思うし、菅直人のほかの活動についてはよく知りもしないけど、この謝罪については、彼の履歴の中の特筆すべき点であるとやっぱり思う。)
菅元大臣ではなくて、当時の厚生大臣。
それ、誰だったんだろう。今どう思っているんだろう。

posted by フタバ at 22:51 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 憲法

2008年03月03日

第3章 国民の権利及び義務(その3)

第18条 何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない。

いまや一見あたりまえのようにみえる内容だが、このような念押しは、時々されるべきだと思う。


第19条 思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。

これもです。
すでにあたりまえでないかも。
侵してはならない、といっているその相手は(侵さないように気をつけなければいけない主体は)、国家である、ということも含め。
また、国家=→ニホン=→ニホンジン、と思う人がヨノナカには結構いるようなのですが、国家=わたしやあなた、ではありません。
なんでそういうふうに思うのか知りたい。



posted by フタバ at 02:56 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 憲法に目を通す

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