2007年12月23日

◎社会格差、「弱者に配慮を」=一部報道に異例の反論も−天皇陛下、きょう74歳

ライブドアニュース12月23日(日)11時26分更新の記事より。

社会格差の問題について、「自由競争によりある程度の格差が出ることは避けられないとしても、健康面などで弱い立場にある人々が取り残されてしまうことなく、社会に参加していく環境をつくることが大切です」と話した。

ジャーナリスト(でいいのかしら。ドキュメンタリスト?)の森達也が、現在の天皇についてのドキュメンタリーをつくる企画をたてて結局つぶれた、という話をしてました。
非常に良い企画だと思うんだけどなあ。
彼がその企画の話をするたびに出てくるエピソードで、一般的にも雄銘なのは、園遊会かなんかで、米長っていう将棋の上手な人との会話で国歌と国旗の話がでたときのこと。

米長:日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させることが私の仕事でございます。
天皇:やはり、強制になるというものではないのが望ましい。

(朝日新聞などの記事をもとに、森達也氏が著書『日本国憲法』中で再現したものの引用です)

このエピソードについては、国家による強制に反対している、とも解釈できるし、強制でうたったり旗をあげたりより高度なこと(心の底から素直に国歌をうたいたがったり旗をあげたがったりする)を要求しているようにも解釈できるなあ。

このほかに、韓国を訪問した際に、先祖の中の韓国の人とのゆかりについて言及したこともあったはず。
そういう「意外な」発言のある今上天皇陛下のことしのお誕生日の言葉が上記のものです。
ほかには。

食と住に関して「国民に不安をもたらすような事情が明らかになったことは残念なこと」と指摘。

年金問題には、「まじめに働いてきた人々が高齢になって不安を持つことがないように、解決に向かっていくことを願っています」とした。

(どうでもいいんですが、この末尾の「とした。」ってのがなんとなくオカシイです。なんかこう、いかにも、記者の質問にどうこたえるかは、「タスク」である感が結果としてただよってますが、書いた人の都合としては、上段で「と話した」は使っちゃったので違う言葉で書かなきゃ、しかし、「おっしゃった」と書きたくなかったのでは?とうがち気味に想像してしまいました。)

テレビをみてないのでわからなくて想像ですが、今まであげたのはすべて、記者の質問に対する答えっぽい。
ほかに、応答ではない、自主的な今年のまとめ、っぽい内容があるはずだけどこの記事には書いてないなあ。

次の答えはふるっていると思います。

ご家族についての質問には、それぞれの幸せを願っているとした上で、5月の記者会見で皇太子ご一家のオランダ静養に苦言を呈したと一部で報じられたことに「私の意図したところとまったく違っています」と反論。「このたびの質問にこれ以上お答えしても、また私の意図と違ったように解釈される心配を払しょくすることができません」と言及を避けた。陛下が報道内容に反論するのは異例。 

報道内容に反論するのは異例、と書いているのは報道担当者なわけで、こういうのが、新聞テレビのたぐいの報道担当者のある種厚顔、とはいわないまでも特殊なところだ、と少しは自覚したほうがいいのではないでしょうか。

ふつうの文筆業の人が、自分のことについて言及された話をわざわざ書くときは、それについてのなんらかのコメントがありますよね。
でも、自分たちのことをいわれてヒトゴトみたいにしらっとしている、この態度はどうなんでしょうか。
といって、この記事の中で、この答えだけすっとばすのは、それはそれでまずいし。「報道」っていうもの自体が特殊だから態度が特殊になるのだろうか。

話はまたそれましたが。

今上天皇は、ともかく、現代日本の状況について、よくよく注意してみている人であることはまちがいないと思う。
人権はなく国民とはいえない(ですよね?)が日本人ではある(戸籍はあるの?)、という、それこそ特殊な立場でトータルに見る。
とはいっても、実際の政治について立場上・憲法の定め上直接意見を言えないし、発言は常に、「これこれの状態になるのがいいなあと思っています」というスタイルにしかできない。
しかし、多くの国民も、実際はそういう状態で生活しているのでは。
フタバもそうです。
ただ、国民には実際の政治について、意見・発言をすることができるし、それをしないのでは国民である意味はないと思う。
こんなブログ程度のことしかしていなくて、国民の責務をはたさずにいていいのか・・と思う今日この頃です。

posted by フタバ at 12:08 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 憲法

2007年12月14日

政党ビラ配り逆転有罪 『高裁に憲法ないのか』 被告僧侶怒りあらわ 2007年12月12日 07時09分

中日新聞ネット版の記事


【 「憲法を無視した不当な判決。表現の自由が奪われれば思想・信条の自由も奪われる。最高裁まで闘い抜く」。マンションのドアポストに政党ビラを投函(とうかん)した行為の違法性が争点になった裁判の控訴審で、東京高裁から逆転有罪判決を受けた被告の荒川庸生(ようせい)さん(60)は十一日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し、怒りで声をふるわせた。

 逆転有罪は、まったく考えていなかった結果だった。「こんなことが犯罪になるなんて…」。荒川さんは言い渡しの瞬間、ぼうぜんと裁判長を見上げ最後に「東京高裁に憲法はないんですね」と法廷でつぶやいた。



【中村欧介弁護士は「判決は、住民がビラを通して情報を知る権利も侵害している」と指摘。「張り紙があれば住居侵入罪が成立するというのは、一般社会の実態をまったく考慮していない形式判断。世の中の集合住宅へのビラ投函はすべて刑事罰の対象になってしまう」と話す。】

【このマンションでは、宅配ピザ業者らがチラシをドアポストに投函するために頻繁に出入りしていたことが、証拠採用された防犯ビデオの映像で明らかになっている。】


【「住民の総意で立ち入りを禁じていた」と指摘した高裁判決。中村弁護士は、住民の中に「ビラは不要なら捨てればいい。どうしてこんなことで犯罪になるのか分からない」という声もあったことを明らかにした。】


まだ憲法に目を通しきっていないのですが、こういうことが今後かなり増えてきそうでこわいです。


【「ビラは不要なら捨てればいい」】。
そのとおり。そのくらいの判断の自由はさせてくれ。
そのくらいの手間は、表現の自由のためならまるで問題にならない些細なこと。
と、思うんですが。

この記事は署名記事でしたので、以下、解説のところを引用しておきます。
(いずれ近いうちネット上から消えるでしょうから)

【<解説>言論や政治活動委縮

 「チラシ・パンフレット等広告の投函(とうかん)を禁じる」。どこにでもあるこんな張り紙を理由に、東京高裁は政党ビラを配布した荒川さんを逆転有罪とした。言論や政治活動を委縮させる懸念を考えると、判決は単なる住居侵入事件にとどまらない大きな影響を持つことになるだろう。

 捜査の過程から異例ずくめだった。荒川さんは任意聴取と思って赴いた警察署で突然「通報者に民間人逮捕されている」と通告され、正月を挟み長期拘置された。十数人の警官が子どもしかいない自宅を数時間かけて捜索したが押収すべきものは何も出てこなかった。

 マンションの住民が見ず知らずの人間に敷地内に入ってほしくないと思うのは、住民の防犯意識が高まる中での自然な感情だ。しかし、東京都立川市の自衛隊官舎への反戦ビラ配布事件以降、相次いだ摘発は、住民の防犯意識を利用して、特定の市民団体や政党の主張を恣意(しい)的に弾圧する手段に使っているように見える。高裁判決はこうした流れを支持したことになる。

 ビラ配布は、市民がメッセージを伝達する有力な手段だ。受け手にとっては、情報を得る機会でもある。捜査当局による逮捕、拘置など公権力の行使は住民に害を及ぼす危険性がある場合など、抑制的であるべきだ。

 「表現の自由」と「プライバシー権」がぶつかり合った事件だったのに、一、二審はほとんど憲法判断をしていない。「憲法の番人」である最高裁の判断が注目される。 (出田阿生)】

判決要旨も掲載されてるので、引用しておきます。



あと、これの元記事は、東京新聞のようです。
末尾に、東京新聞、て書いてありました。
したがって、上記の出田氏というのも、東京新聞の人なのかもしれません。



【■判決要旨

 政党ビラ配布をめぐるマンションへの立ち入りを住居侵入罪で有罪とした十一日の東京高裁判決の要旨は次の通り。

 【部外者の立ち入り】

 管理組合の理事会は、区の公報に限り集合ポストへの投函を認め、そのほかは禁止と決定。玄関ホールの掲示板にA4判、B4判の張り紙が掲示されている。

 弁護人は、政治ビラは政治的表現の自由に基づき、居住者の知る権利の対象にもなることから、投函の禁止は、住民の総意や管理組合総会の決定が必要と主張するが、民間の分譲マンションであれば、区分所有者らが手続きを含め自由に決定する権利を有することは明らかだ。住民の異論、苦情はなく、理事会の決定は住民の総意に沿うものと認められる。

 【正当な理由】

 原判決は、部外者立ち入り禁止の意思表示が来訪者に伝わるような実効的な措置が取られていたとはいえないから、立ち入り行為が「正当な理由」のないものとは認められないと説示する。

 しかし、マンションの構造、張り紙の内容、位置などによれば、工事の施工や集金などを除き、部外者の立ち入りは予定されておらず、各ドアポストへのビラ配布を目的とする者も立ち入りを予定されていないことは明らかであり、実効的措置が取られていなかったとはいえないから原判決は是認できない。

 【住居侵入罪の成立】

 マンションの構造に加え、ビラ配布のための部外者の立ち入りを許容していないことを被告が知っていたと認められることなどを考慮すると、被告の行為は、ビラ配布のために玄関内東側ドアより先への立ち入りはもちろん玄関ホールへの立ち入りを含め刑法一三〇条前段の住居侵入罪を構成すると認めるのが相当。

 【違法性阻却事由および可罰的違法性】

 弁護人は、本件立ち入りが違法性を阻却され、可罰的違法性を欠くと主張する。確かに被告は政治ビラを配布する目的で立ち入りに及んでおり、目的自体に不当な点はない。しかし、住民らは住居の平穏を守るため、政治ビラの配布目的を含め、マンション内に部外者が立ち入ることを禁止でき、本件マンションでは管理組合の理事会によりそのような決定が行われ、これが住民の総意に沿うものと認められる。

 マンションの構造などに照らせば、ビラの配布を目的として住民らの許諾を得ることなく立ち入り、七階から三階までの多くの住戸のドアポストにビラを投函しながら滞留した行為が相当性を欠くことは明らかであり、違法性が阻却されるとか、可罰的違法性を欠くと解することはできない。

 【憲法との整合性】

 憲法二一条一項は表現の自由を絶対無制限に保障したものではない。たとえ思想を外部に発表するための手段であっても、その手段が他人の財産権などを不当に害することは許されない。

 本件マンションに立ち入りドアポストに投函する以外の方法でもビラを配布することは可能だし、住民らが管理組合の決議などを通じてビラ配布のための立ち入り規制を緩和することができないわけでもないので、マンション住民の知る権利を不当に侵害しているわけでもない。

 【破棄自判】

 住居侵入罪の成立を否定した原判決は法令の適用を誤っており、原判決を破棄し、被告は相当な理由がないのに本件マンション内に侵入したとの事実を認定する。】






posted by フタバ at 22:22 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 憲法

2007年12月08日

死刑執行:氏名公表…遅すぎた「公開」 解説

*今回は、すべて、「毎日jp」のウエブ記事を元にしています。

***

【死刑執行を巡り、死刑囚の氏名や執行場所などが公式に明らかになることは、日本の死刑システムの特徴として内外から批判されてきた極端な閉鎖性から一歩脱却したことを意味する。究極の刑罰ではあるが、同時に行政が法律に従って実施する行為でもある。公開の流れは遅すぎたくらいだろう。】

この解説者は、死刑執行の氏名公表に賛成ということですね。
【極端な閉鎖性】ねえ。
フタバ的には、死刑を執行したこと自体を発表してもいいけど、名前には興味がないです。
名前をいちいち入れないと「公開」ってことにならないのかなあ。
そうでもないんじゃないかと思うけどなあ。
「容疑者」の名前も発表する、のと同じってことですか?

【死刑に反対する立場からは「一部の情報公開で制度の安定化を進めるつもりではないか」と揶揄(やゆ)する向きもある。】

えーと、ここは、「揶揄」ってちょっとおかしいような。
「揶揄」というからには、ちょっとからかうような風味があるはずですが、そういう感じはないと思うんですけど。
単純に用語の使い方まちがってんじゃないかなあと。

そのあと、つづきです。

【今のところ、執行の順番など、核心部分が開示される可能性は低い。だが、09年に始まる裁判員制度では、市民が死刑の可否を判断しなければならない事態が生じる。そう考えれば、制度の存廃を含めた幅広い議論のため、秘密主義のさらなる見直しが求められる。【坂本高志】】

あげあしとりのようなんですが、そしてまた、ヤユのつもりでもないんですが、【執行の順番】てのは核心部分なのかしら。

まあそれはともかく、その次です。

裁判員制度って、まさに、【市民が】ほかの市民の【死刑の可否を判断しならければならない事態が生じる】んですよ。
私はどうかんがえてもこの制度(裁判員制度)はおかしいと思います。

人を殺すことを公的に決定する、というのは、公的な仕事であるべきです。
(まず、人を殺すことを公的に決定する、死刑という制度を是としての話ですが)

実際に死刑を執行することを仕事にしている公務員の方、あるいは、死刑執行にゴーを出す公務員の方(法務大臣)には、深い「思い」(「感謝」じゃおかしいし・・なんといっていいかわからないのでとりあえず「思い」で)を持つべきだと思いますが・・・。

ふと思ったんですが、たくさんいるという死刑囚のうち、今回の三人を選んだ理由はなんなんでしょうか。
そういうのが、【核心】的な気がしますが。

【制度の存廃を含めた幅広い議論のため、秘密主義のさらなる見直しが求められる。】

それならば(存廃議論をするためならば)、なにか情報を発表するというのもよいことのような気もするのですが・・



↓すくなくともこの記事は、議論のための情報になると思うので、リンクはっておきます。



東京拘置所の刑場視察であきらかになったこと



posted by フタバ at 00:14 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本の法制度

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